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未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

PHP新書 1201

出版社名 PHP研究所
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-569-84372-8
4-569-84372-7
税込価格 990円
頁数・縦 204P 18cm

商品内容

要旨

経済学者シュンペーターは「資本主義の欠点は自ら批判されたいと願っている点だ」と述べた。批判すらも飲み込み自己変容を遂げていく「未完」の資本主義。とりわけ近年は、テクノロジーの劇的発展により、経済の形が変わり、様々な矛盾が噴出している。本書は、「テクノロジーは資本主義をどう変えるか」「我々は資本主義をどう『修正』するべきか」について、国際ジャーナリスト・大野和基氏が、世界の「知の巨人」7人に訊ねた論考集である。経済学、歴史学、人類学…多彩な視座から未来を見通し、「未完」のその先の姿を考える、知的興奮に満ちた1冊。

目次

プロローグ―「未完」のその先を求めて
1 我々は大きな分岐点の前に立っている(ポール・クルーグマン)
2 「雇用の完新世」が終わり「人新世」がはじまる(トーマス・フリードマン)
3 職業の半分がなくなり、「どうでもいい仕事」が急増する(デヴィッド・グレーバー)
4 成長を追い求める経済学が世界を破壊する(トーマス・セドラチェク)
5 テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく(タイラー・コーエン)
6 ベーシックインカムと一日三時間労働が社会を救う(ルトガー・ブレグマン)
7 「データ資本主義」が激変させる未来(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー)
エピローグ―加速する世界の中で

おすすめコメント

機械化した経済社会では、働き方はどう変わるのか。ノーベル経済学者他、世界の知の巨人たちによる最先端の論考集。

著者紹介

大野 和基 (オオノ カズモト)  
1955年、兵庫県生まれ。大阪府立北野高校、東京外国語大学英米学科卒業。79〜97年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行う。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)