• 本

転形期のメディオロジー 一九五〇年代日本の芸術とメディアの再編成

出版社名 森話社
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-86405-141-5
4-86405-141-0
税込価格 4,950円
頁数・縦 343P 22cm

商品内容

要旨

1950年代のテレビに代表されるニューメディアの出現が、印刷媒体中心であった既存のメディアをいかに変容・再定義していったのか。本書では、主に文学・映像・美術のジャンルにおいて、異なるメディア間での相互交流、越境、再編成と、それらが作品や表現にもたらしたものを再検討し、現代の錯綜するメディア状況を歴史化する視点を提示する。

目次

1 活字・出版メディア(ガリ版、連環画、幻灯から映画、テレビへ―一九五〇年代の草の根メディアとマスメディアについて
大宅壮一の「熱い戦争」と「冷たい戦争」―海外ルポルタージュなどの活動をめぐって
『岩波写真文庫』の眼とヌーヴェル・ヴァーグ―名取洋之助の写真論
暗箱からの透視―埴谷雄高の“存在論的映画論”について)
2 映像・放送メディア(思想の慣用語法としての映画―鶴見俊輔の自伝的映画批評
勅使河原宏の映画実験―再生という作法
テレメンタリーという思考―NHK『日本の素顔』と一九五〇年代
佐々木基一の『テレビ芸術』とテレビドラマ―アクチュアリティの追求)
3 表現・身体メディア(民主的メディア圏における美の働き―千田梅二と戦後芸術運動
田中敦子と“電気服”―女性の主体性の回路をめぐって
タブローの行方―一九五〇年代後半の美術の分岐点
物質と芸術―戦後日本におけるアヴァンギャルドの理論と倫理)

著者紹介

鳥羽 耕史 (トバ コウジ)  
早稲田大学文学学術院教授。専攻=日本近代文学、戦後文化運動
山本 直樹 (ヤマモト ナオキ)  
カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授。専攻=映画理論・日本映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)