• 本

男色大鑑

角川ソフィア文庫 C118−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-04-400492-7
4-04-400492-7
税込価格 1,056円
頁数・縦 207P 15cm

商品内容

要旨

江戸時代、武家社会を中心に男どうしの恋は公然のふるまいとされていた。そのなかでも王道の組み合わせは、おじさんと美少年である。三角関係のもつれ、容色の衰えによる歌舞伎若衆の悲劇や役者の苦労話…男たちの恋物語を西鶴が浮世草子に活写。美貌を誇った少年たちの末路は、恋に殉じての切腹や、この世の無常をはかなんだ出家しかないのか。近世文学上「異色」の最高傑作、初の文庫化。上方文化に精通した小説家の抄訳版。

目次

武士編(色はふたつの物あらそひ(第一巻)
此道に。いろはにほへと(第一巻)
垣の中は松楓柳は腰付(第一巻)
玉章は鱸に通わす(第一巻)
墨絵につらき剣菱の紋(第一巻) ほか)
歌舞伎若衆編(泪のたねは紙見せ(第五巻)
命乞いは三津寺の八幡(第五巻)
江戸から尋ねて俄坊主(第五巻)
面影は乗掛の絵馬(第五巻)
情の大盃潰胆丸(第六巻) ほか)

おすすめコメント

日本近世文学の「異色」の最高傑作、初の文庫化。江戸時代、武家社会を中心に男どうしの恋は公然のふるまいとされていた。男たちの恋物語を、西鶴が浮世草子に活写。近世文学の「異色」の最高傑作、初の文庫化。上方文化に精通した小説家の抄訳版。

著者紹介

井原 西鶴 (イハラ サイカク)  
1642〜93。江戸時代の俳人、浮世草子・浄瑠璃作者。本名は平山藤五。別号に鶴永・西鵬・松寿軒・二万翁ほか。西山宗因が唱えた談林俳諧で、自由奔放な句を詠む。好色物・武家物・町人物など多くの傑作を残す。代表作に「好色一代男」など
富士 正晴 (フジ マサハル)  
1913〜87。小説家・詩人。徳島県生まれ。旧制第三高等学校(現・京都大学)を中退。竹内勝太郎に師事。32年野間宏らと同人誌『三人』を創刊。47年島尾敏雄らと『VIKING』を創刊。「敗走」「徴用老人列伝」で芥川賞候補に、『帝国軍隊に於ける学習・序』で直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)