迷える英語好きたちへ
インターナショナル新書 060
出版社名 | 集英社インターナショナル |
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出版年月 | 2020年10月 |
ISBNコード |
978-4-7976-8060-7
(4-7976-8060-1) |
税込価格 | 924円 |
頁数・縦 | 221P 18cm |
商品内容
要旨 |
大学入試への英語民間試験の導入や小学校での英語授業は、本当に必要なのだろうか?スピーキング重視のカリキュラムは、学習効果があるのだろうか?「オーバーシュート」「インバウンド」など、なぜ誤った表現がここまで幅を利かすのか?英語教育のエキスパートが、現場の声が反映されない教育政策の矛盾に切り込み、不可解なカタカナ英語に翻弄される学習者たちの疑問・不安に応える。「日本人と英語」の理想的な付き合い方についての提言。 |
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目次 |
第1章 対談1 英語民間試験導入狂騒曲 |
出版社・メーカーコメント
・英語民間試験導入は最悪の改革だ! ・小学校英語は百害あって一利なし!・スピーキングの指導を学校でやる必要はない! ・オーバーシュートは英語にあらず!「百万人の英語」やNHK「ニュースで英会話」の講師を務めてきた鳥飼久美子と、東京大学で長年、英語教育者育成に携わってきた斎藤兆史による対談と書き下ろしを収録。日本で最も信頼されている英語のエキスパートが、迷走する英語教育政策に翻弄される学生・教育者たちの疑問・不安に応え、「日本人と英語」の理想的な付き合い方について教えます。【目次より】(抜粋)第1章 対談1 民間試験導入狂騒曲大学入試の「民間試験」導入とは何だったのか?/採点者も採点基準も曖昧/民間試験にもミスやトラブルはある/学校の勉強では受からない試験を生み出すシステム第2章 「四技能」という「錦の御旗」 鳥飼玖美子「四技能」は古い!? 今は「七技能」だ!/コロナ以後の社会に英語は必要か?第3章 四技能信仰の問題点 斎藤兆史四技能には考える力は含まれていない/英語の四技能をバランスよく教えるのはいいことか?第4章 対談2 日本人の英語の現在、過去、そして未来「小学校英語」で何が起こっているのか/英語の先生が間違えるかもしれない、という危うさ/日本から英語教師がいなくなる?/英語だけでノーベル賞はとれない第5章 カタカナ語を活用した英語学習 鳥飼玖美子新型コロナ感染症対策で頻出したカタカナ語/オーバーシュートをめぐるミステリー/東京アラートの不思議第6章 日本語を脅かすカタカナ英語 斎藤兆史ピークアウト、インバウンド――カタカナ英語の感染力/日本語の生態系を守るべき第7章 メデイアの英語講座 鳥飼玖美子NHK「ニュースで英会話」/「世界へ発信!SNS英語術」/テレビ英語番組のこれから第8章 実用と教養のはざまで――私が関わった英語番組 斎藤兆史NHKテレビ「英語でしゃべらナイト」/NHKラジオ「原書で読む世界の名作」第9章 文学を用いた英語学習法 斎藤兆史すぐれた英語教材としての文学作品/名作冒頭の一文だけで英語の復習/英語に時制は二つしかない第10章 英語で文学作品を楽しむ 鳥飼玖美子文学の知識が英会話に生きる/世界の名著を英語で読んでみよう