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忌物堂鬼談

講談社文庫 み58−18

出版社名 講談社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-06-521364-3
4-06-521364-9
税込価格 748円
頁数・縦 321P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 得体の知れないものに追いかけられ、
    助けを求めて訪れたお寺で語り聞かされる
    お寺に大量に納められている曰く付きのものたちのエピソード。

    短編を集めたオムニバスであり、
    全体が主人公の物語として繋がっています。
    特に主人公自身が抱える怪異と対峙するシーンは
    読んでいてドキドキしますし、
    語られるものたちがアクセサリーであったりインテリアだったり、
    日常生活にすっかりとけこんでいる
    身近なものゆえの怖さというものもしっかり感じられます。

    ふと気づくと怪異が隣に佇んでいる、そんな趣があります。

    (2021年8月16日)

商品内容

要旨

得体の知れぬ何かに追われ、助けを求めて遺仏寺を訪れた由羽希。所有するだけで祟られるという「忌物」であふれた本堂で、住職の天山天空は彼女も忌物を持っていると告げる。何が起きたかをまるで覚えていない由羽希は、天空が調査をするあいだ毎夜寺に通い、忌物に纏わる怪異譚を聞くことになるが…。

出版社・メーカーコメント

持つ者に祟りなすという“忌物”を持ち、得体の知れぬ何かに追われる由羽希。夜毎語られる怪異譚の果てに立ち現れるものとは?

著者紹介

三津田 信三 (ミツダ シンゾウ)  
編集者を経て2001年『ホラー作家の棲む家』(講談社ノベルス/『忌館』と改題、講談社文庫)で作家デビュー。2010年『水魑の如き沈むもの』(原書房/講談社文庫)で第10回本格ミステリ大賞受賞。『首無の如き祟るもの』は『2017年本格ミステリ・ベスト10』(原書房)の過去20年のランキングである「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10」1位となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)