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潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病

中公新書ラクレ 733

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-12-150733-4
4-12-150733-9
税込価格 902円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

ゴミ屋敷の話題が上がるたび、「なぜ」と思う人も多いのではないだろうか。山積みのゴミの片付けだけでなく、虫がわく箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない過酷な現場。著者は、整理清掃業者の一員として働き、壮絶な状況をリアルな筆致で綴った。体験したからこそ見えてくる住人の特徴を記し、治療に向けた動きについても言及する。「なぜ」の気持ちを解消したい人から、今現在ゴミ部屋化するかもしれない親族や知人を持つ人まで、広く役立つ1冊。

目次

第1章 ゴミ部屋で命が尽きた人々(室内の空間が埋まる
自分を守る防壁作り ほか)
第2章 ゴミをためこむ背景(「ためこみ症」という病
ただの“物”ではない ほか)
第3章 ゴミ部屋に住む人とともに(このままでは住めなくなる!
周囲の強制撤去 ほか)
第4章 どこから始めればいいか?(対立しない声のかけ方
医療機関でできる治療法 ほか)
第5章 再び現場から(整理業者の目から見えること
依頼人と業者の関係 ほか)

出版社・メーカーコメント

 きつい、汚い、危険。 この「3K」で究極の仕事といえばゴミ屋敷清掃だろう。 山積みのゴミを片付けるだけならまだいい。ときには虫がわいている箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない。誰もやりたくないが、誰かがやらなければいけない。 著者は、取材記者という身分を捨て、作業員の一人として、なりふり構わず、ゴミ屋敷の片付けにあたった。 本書は、多くの惨状を目の当たりにしたゴミ屋敷の現場レポートと、ゴミ屋敷化してしまう原因と治療法を追い求めたルポルタージュ。【Webで話題沸騰となった取材ルポ・待望の書籍化!】

著者紹介

笹井 恵里子 (ササイ エリコ)  
1978年生まれ。ジャーナリスト。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスとして活動。医療や健康を中心テーマに精力的な取材を続け、週刊誌、月刊誌、ネットメディア等で多くの記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)