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教養としての数学 数学がわからない僕と数学者の対話

出版社名 プレジデント社
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-8334-2425-7
4-8334-2425-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 268P 19cm

商品内容

要旨

日常から宇宙までを理解する。ロンドン在住の世界的数学者キム・ミニョン教授が、韓国の一般人を対象に行なって大反響をよんだ講義録。

目次

第1講 数学とは世界を体系的かつ精密に説明しようとする意図である
第2講 フェルマー、ニュートン、デカルトによる歴史を変えた3つの数学的発見
第3講 自動運転技術にも原爆にも利用される確率論
第4講 民主主義は数学的に不可能か?
第5講 安定的な結婚をもたらすアルゴリズム
第6講 宇宙は幾何的か、代数的か?
終講 正解を探すのではなく、答えを探すための道筋をつくる
特講 数字を使わずに、数学を理解する

出版社・メーカーコメント

ロンドン在住の世界的数学者キム・ミンヒョン教授が韓国の一般人を対象に行なって大反響をよんだ講義録。対話形式で、極力数式を使わずに、基本的な数学の原理から民主主義や結婚のマッチングなど社会文化的なテーマまでをとりあげながら、数学の発展の歴史から最新の数学理論の概要までを平易に理解できる。論理展開を追いながら読書することで「思考する筋肉」が鍛えられる、いわば脳の筋トレの要素もある。著者が繰り返し強調しているのは「数学は正解をはやく探すための学問ではない」ということ。古代から現代にいたるまで、多くの数学者たちが、さまざまな「意味のある問い」を立てて、それをバトンのように受け継ぎながら、真理へと近づいていく過程こそが数学(そしてすべての学問)の真骨頂である、と著者は考えている。数学に対する固定観念を覆し、暮らしのなかに数学がどう生かされているかを見つめ直す機会を与えてくれる1冊。

著者紹介

キム ミニョン (キム ミニョン)  
ソウル大学数学科を卒業し、イェール大学で博士号を取得。現在、ウォーリック大学数学科寄付講座教授、ソウル高等科学院碩学教授。マサチューセッツ工科大学研究員、パデュー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)教授を経て、韓国の浦項工科大学(ポステック)寄付講座教授、ソウル大学と梨花女子大学の客員寄付講座教授を歴任。2011年、韓国人数学者として初めてオックスフォード大学正教授に任用され、2012年にサムスン湖巌賞科学部門を受賞した。キム教授は、「フェルマーの最終定理」に由来する数論的代数幾何学の古典的難問を、位相数学の画期的方法で解決したことで世界的数学者の地歩を固めた。いまは英国に在留中で、大韓民国とを行き来しながら、本来の研究の他に一般向けに数学の世界をガイドする活動を精力的に行い、数学に秀でた小学生から会社員、大企業の役員、さらには数学と縁遠く見えるバレエの専門家にまで数学を教えている。数学の大衆化のための「数学コンサートK.A.O.S」のメインマスターを務め、ウンジン財団、ネイバーコネクト財団などで数学の英才育成のための講義と指導プログラムを企画した
米津 篤八 (ヨネズ トクヤ)  
早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)