英霊 世界大戦の記憶の再構築
ちくま学芸文庫 モ18−2
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2022年1月 |
ISBNコード |
978-4-480-51078-5
(4-480-51078-8) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 404P 15cm |
商品内容
要旨 |
近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争―フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀により死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した…。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。 |
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目次 |
新しい戦争 |
出版社・メーカーコメント
第一次大戦の大量死を人々はいかに超克したか。仲間意識・男らしさの称揚、英霊祭祀等が「戦争体験の神話」を構築する様を緻密に描く。解説 今井宏昌