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陶淵明全詩文集

ちくま学芸文庫 ト21−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-480-51093-8
4-480-51093-1
税込価格 1,870円
頁数・縦 590P 15cm

商品内容

要旨

農耕生活を営みながら、農村の諸風景を詩のなかに写しとる才の見事さ。“人の命はつなぎとめる根も帶もなく、さっと散ってしまう路上の塵のようなもの”と世のはかなさを詠じての余情―。六朝時代最高の詩人・陶淵明の作品は、古来多くの人に愛されてきた。しかし、詩人はたんなる田園の人ではない。儒教的理念がかなわぬことへの憤り、人生や社会との葛藤を内に抱えた人でもあった。「閑情賦」「帰去来兮辞」「桃花源記」をはじめとする、清新で奥行きのある文学世界のすべてを、味わい深い訳文と行き届いた語釈とともにおくる。待望の新訳注書。

目次

巻1 詩四言
巻2 詩五言
巻3 詩五言
巻4 詩五言
巻5 賦・辞
巻6 記・伝・賛・述
巻7 疏・祭文

出版社・メーカーコメント

中国・六朝時代最高の詩人、陶淵明。農耕生活から生まれた数々の名詩は、人生や社会との葛藤を映し出し、今も胸に迫る。待望の新訳注書、遂に成る。

著者紹介

陶 淵明 (トウ エンメイ)  
興寧3(365)‐元嘉4(427)年。中国、六朝時代の東晋末から南朝宋初の詩人。潯陽の柴桑(江西省九江市)の人。字は元亮。一説に名は潜、字は淵明とある。諡は靖節。29歳で仕官したが、彭沢県の県令を最後に「帰去来兮辞」を作って官を辞し、帰郷する。農耕生活を送りながら、数々の名詩を残した。六朝を代表する詩人とされる
林田 愼之助 (ハヤシダ シンノスケ)  
1932年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は中国文学。九州大学大学院文学研究科助教授などを経て、神戸女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)