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タネとヒト 生物文化多様性の視点から

出版社名 農山漁村文化協会
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-540-21156-0
4-540-21156-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 267P 21cm

商品内容

要旨

農家vs企業という単純な図式を超えた、種子をめぐる複雑な現実に光をあてる。日本とアジアを中心に小農・家族農の生き方や言葉にならない感覚を重視する。生物文化多様性の視点を重視し、タネとヒトとの持続的な関係を提言する。

目次

権利論と農本論の乖離を超えて
西川さんたちへの手紙
生物文化多様性の視点からタネとヒトとの関係の豊かさを研究するとは
1 「農」の営みからみたタネとヒトとの関係(ヒトはタネ採りを通じてタネとどのような関係を築いているのか
地域品種の継承とその多様な意味―中山間集落の全農地通年調査から
農家の庭木果樹にみる民衆の生存・生活価値―無償労働にみる「いきいきと生きる」ことの意味 ほか)
2 海外にみるタネとヒトとの関係(アジアの小農とタネとの関係1―ミャンマーの国民野菜CHINBAUNG(チンバオ)のタネをめぐる仕組み
アジアの小農とタネとの関係2―ネパールにおけるソバとカラシナの調査からみえてきたもの
東アジアの種子管理組織とそのメカニズムの特性とは何か―日韓台の政府系ジーンバンクと非営利組織の活動から ほか)
3 タネとヒトとの関係の将来像を描く(“人類共通の遺産”としての種子に関する国際社会の努力と利害関係者の協力に向けて
種子を共的世界に取り戻すことは可能か―コモン化(commoning)の視点から
タネとヒトとの多層的関係を基盤とした農の営みの持続を目指して)

著者紹介

西川 芳昭 (ニシカワ ヨシアキ)  
1960年、奈良県生まれ。農学博士。龍谷大学経済学部教授。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)