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文豪東京文学案内

出版社名 笠間書院
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-305-70954-7
4-305-70954-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 383P 19cm

商品内容

要旨

あの名作も「東京」なしには語れない。文豪32人が生き、描いた、明治・大正・昭和の文学風景。作家と作品の舞台を知り、訪ねる、明治〜昭和の地図を収録!

目次

第1部 東京の成立(森〓外 公職と家庭を結ぶもの
夏目漱石 生家と山房と火葬場と ほか)
第2部 東京の百年(幸田露伴・幸田文 移ろいゆく東京の川辺で
田山花袋 発展する「帝都」、その中を歩む人々 ほか)
第3部 関東大震災の前後(志賀直哉 「小説の神様」は、東京を疾駆した
北原白秋 青春時代の饗宴、「大東京」を離れた田園 ほか)
第4部 東京大空襲と戦後(宇野千代 私は自由に生きて行く
太宰治・井伏鱒二 荻窪の朝霧、武蔵野の夕陽 ほか)

出版社・メーカーコメント

江戸が東京に変わると、郊外だった新宿や渋谷は住宅地になっていき、華やかな文化が生まれ、地方からも人が集まってきた。その中には、宮沢賢治や正岡子規、太宰治など、のちの文豪たちも含まれていた。一方、夏目漱石や永井荷風など生粋の「東京っ子」は、足元から時代の変化を感じることになる。大学になじめなかった芥川龍之介が、思慕と追憶の思いに耽った「隅田川の水」。当時最先端の自転車で東京中を走り回った志賀直哉が見つめた格差社会。萩原朔太郎、宇野千代、川端康成らが集った「馬込文士村」。江戸川乱歩を惹きつけた怪奇と幻想の浅草。坂口安吾の作風を変化させた東京大空襲。明治、大正、昭和と、時代とともに激しい変化を遂げていく「東京」と、その影響を受けながら名作を生みだしてきた文豪たちの姿を描く。項目ごとに当時の東京をリアルに感じられる地図も掲載。

著者紹介

田村 景子 (タムラ ケイコ)  
1980年群馬県前橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。現在、和光大学准教授
小堀 洋平 (コボリ ヨウヘイ)  
1986年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学助手・次席研究員(研究院講師)、皇學館大学助教・准教授をへて、現在和洋女子大学准教授
田部 知季 (タベ トモキ)  
1989年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDをへて、現在、早稲田大学講師(任期付)
吉野 泰平 (ヨシノ タイヘイ)  
1990年静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学、明治大学、昭和女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)