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儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間

講談社学術文庫 2717

出版社名 講談社
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-06-528134-5
4-06-528134-2
税込価格 1,210円
頁数・縦 205P 15cm

商品内容

要旨

儒仏道、本来はまったく異なる宗教であったこの三者は、長い歴史の中で渾然と溶けあいながら、不思議な思想空間を成り立たせてきた。死生観、自然認識において衝突・妥協・調和を繰り返し、特異な民間信仰を生み、矛盾しつつ共存する東アジア的宗教の本質を、シンクレティズム=習合というキー概念から鋭く分析。軽妙な筆致でやさしく語る意欲作!

目次

第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克
第5章 人を呪わば穴ふたつ―心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力
第8章 永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所

出版社・メーカーコメント

儒・仏・道の”ごたまぜ”、それが私たち東アジア人の宗教だ! 死生観、自然認識、民間信仰……矛盾と調和に満ちた思想空間への招待

著者紹介

菊地 章太 (キクチ ノリタカ)  
1959年、横浜市生まれ。筑波大学大学院博士課程中退後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院(現、Institut Catholique de Toulouse)留学。現在、東洋大学教授。比較宗教史専攻。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)