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吉村昭の人生作法 仕事の流儀から最期の選択まで

中公新書ラクレ 766

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-12-150766-2
4-12-150766-5
税込価格 924円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(1927〜2006)は、公私ともに独自のスタイルを貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。

目次

第1章 毎日の暮らしの中で―日常の作法(大浴場で顔を合わせた人にも自分から挨拶する
年を重ねると見えなかったものが見えてくる ほか)
第2章 これは小説になる、を探して―仕事の作法(世に知られていない、完全燃焼して生きた人間を描く
新しい史料の発掘がなければ書く意味はない ほか)
第3章 生活の中に文学を持ち込まない―家庭の作法(夫婦でメディア出演や講演は引き受けない
小説さえ書いていればいいとプロポーズ ほか)
第4章 食と酒と旅を味わう―余暇の作法(鯛の酒蒸しと分相応の哲学
酒席はほのぼのとしたものでなければならない ほか)
第5章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて―人生の作法(生きてゆくことは、一刻一刻死に接近してゆくこと
一か八かの賭けに奇跡が起きた ほか)

出版社・メーカーコメント

『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(一九二七―二〇〇六)は、公私ともに独自のスタイル貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが義理人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。目次第一章 日々の暮らしの中で――日常の作法第二章 これは小説になる、を探して――仕事の作法第三章 生活の中に文学を持ち込まない――家庭の作法第四章 書斎と家庭を離れて――余暇の作法第五章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて――人生の作法

著者紹介

谷口 桂子 (タニグチ ケイコ)  
1961年三重県四日市市生まれ。作家・俳人。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。2000年5月『エイク』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)