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文豪の風景 新装版

出版社名 エクスナレッジ
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7678-3019-3
4-7678-3019-2
税込価格 1,848円
頁数・縦 155P 21cm
シリーズ名 文豪の風景

商品内容

要旨

文豪はどんな風景を生き、作品はどんな風景に支えられているのか。北海道から沖縄まで文豪にまつわる風景を巡る。

目次

小林多喜二―転形期の精神を育んだ「北海道の心臓」
国木田独歩―見廻し、耳を傾け、目を細めてよく見、静かに思う
石川啄木―少年のころ親しんだ「おもひでの山 おもひでの川」
井上ひさし―抵抗の拠点・東北から鬱蒼とした書物の森まで
太宰治―二つの「富士」は、自然美の常識に背く
寺山修司―憎むほど愛した故郷、「家」も「家族」もない故郷
藤沢周平―「乳のごとき故郷」から生まれた稀有な自然描写
柳田国男―無数のものたちの声がこだまする風景
宮沢賢治―心象風景、あるいはイーハトヴとしての岩手県
萩原朔太郎―出郷と帰郷を繰り返した「絶望の漂泊者」〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

舞台を知れば、文学が鮮明に見えてくる 文豪の故郷、思い出の場所、作品中に描かれた場所…「歴史に残る名作が、どんな風景のなかで生まれたのか」、「文豪がどんな風景に生きたのか」、36名の文豪にまつわる風景写真と地図で詳しく解説。作品の舞台を実際に歩いてたどる「聖地巡礼」が盛んになっている背景には、私たちの空間や場所への関心がかかわっています。かつて文豪たちも同様に関心を持ち、作品のなかで風景を記述してきました。本書は、そんな個々の文豪の風景に一つひとつ丹念に向き合い、文豪が風景に何を読み込んできたのかを明らかにしています。「文豪の風景」を知ることで、より深く作品の世界に没入できるはずです。 目次・小林多喜二・国木田独歩・石川啄木・井上ひさし・太宰治・寺山修司・藤沢周平・柳田国男・宮沢賢治・萩原朔太郎・田山花袋・江戸川乱歩・夏目漱石・樋口一葉・井伏鱒二・芥川龍之介・中里介山・山本周五郎・泉鏡花・島崎藤村・堀辰雄・水上勉・川端康成・三島由紀夫・正岡子規・与謝野晶子・谷崎潤一郎・司馬遼太郎・林芙美子・中原中也・志賀直哉・森鴎外・松本清張・遠藤周作・武者小路実篤・北原白秋Column・石川啄木の望郷・藤沢周平の望郷・山之口獏の望郷

著者紹介

高橋 敏夫 (タカハシ トシオ)  
文芸評論家・早稲田大学文学部教授。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程満期退学。近現代日本文学専攻。『戦争×文学』全20巻の編集委員
田村 景子 (タムラ ケイコ)  
和光大学表現学部准教授。1980年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程修了。近現代日本文学専攻。学術博士(早大 2012年)。アニメ・現代演劇評論も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)