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越境する認知科学 9

顔を聞き、声を見る 私たちの多感覚コミュニケーション

出版社名 共立出版
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-320-09469-7
4-320-09469-7
税込価格 3,520円
頁数・縦 249P 20cm
シリーズ名 越境する認知科学

商品内容

要旨

多感覚知覚の興味深い現象からマスク着用の影響までコミュニケーションのしくみを心理学的に解明!

目次

第1章 知覚の多感覚性
第2章 多感覚知覚
第3章 多感覚コミュニケーション
第4章 多感覚コミュニケーションの文化間比較
第5章 多感覚コミュニケーション研究の展開
第6章 多感覚コミュニケーション研究とコロナ禍
第7章 マルチセンソリー・ヒューマン

出版社・メーカーコメント

多感覚知覚の興味深い現象から、マスク着用の影響までコミュニケーションのしくみを心理学的に解明! 私たち人間のコミュニケーションは、感覚器官をフル活用した高度な営みである。視覚・聴覚・触覚などの感覚はそれぞれが単独で機能しているだけではなく、それらの間にはさまざまな相互作用も生じていることは明らかである。 例えば、地下鉄のホームなどの騒がしい場所で会話をするとき、つい相手の口元の動きも注視していることはないだろうか。これは、聞こえにくい相手の声を視覚から得た情報で補おうとしているのである。 つまり、私たちはこのとき、「声を見て」いるのだ。 本書では、そのような感覚を超えたダイナミックな五感の働きを「多感覚コミュニケーション」と位置づけ、それを支える多感覚知覚のしくみや、多感覚知覚を土台としたコミュニケーションに関する心理学的研究を多数紹介する。多くの方に興味をもっていただくために、脳、発達・文化・進化、ロボットvs. 人間、視覚・聴覚・触覚の比較といった多面的な視点からアプローチすることを心がけた。 さらには、コロナ禍で日常化したマスク着用とオンライン上でのコミュニケーションに着目し、それらによって生じる五感のバランスの変化、それらがもたらしうる問題点についても言及する。

著者紹介

田中 章浩 (タナカ アキヒロ)  
2004年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東京女子大学現代教養学部教授、博士(心理学)。専門分野、認知心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)