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無想庵物語

中公文庫 や19−19

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-12-207265-7
4-12-207265-4
税込価格 1,320円
頁数・縦 429P 16cm

商品内容

要旨

芥川・谷崎に勝る博識で「日本のアナトール・フランス」と呼ばれ、文学的成功を願い続けながらも、無軌道な生活の末に忘れられた作家、武林無想庵。その親友の息子として一時、パリで起居を共にした著者。無想庵と彼をめぐる人々について綴られ始めた評伝は、やがて著者自身の青春の謎と絡まりだす…。第41回読売文学賞受賞作。

目次

1 スキャンダル
2 妹みつ
3 第十一指の方へ
4 Cocuのなげき
5 フランスへ
6 ダメの人
7 晩年

出版社・メーカーコメント

忘れられた作家・武林無想庵の生涯を、若き日にパリで生活を共にした著者が哀惜深く描きだす傑作評伝。第41回読売文学賞受賞。〈解説〉finalvent

著者紹介

山本 夏彦 (ヤマモト ナツヒコ)  
大正4年東京生まれ。コラムニスト、作家。昭和14年『中央公論』に発表した翻訳「年を歴た鰐の話」が坂口安吾らの目にとまり、注目を浴びる。その後、出版社勤務を経て昭和30年、月刊インテリア専門誌『木工界』(36年『室内』と改題)を創刊し、以来編集に携わる。『週刊新潮』『文藝春秋』などにコラムを連載、世相をするどく諷刺する辛口コラムを得意とした。昭和59年第三十二回菊池寛賞を、平成2年『無想庵物語』で第四十一回読売文学賞を受賞。平成14年10月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)