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春いちばん 賀川豊彦の妻ハルのはるかな旅路

出版社名 家の光協会
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-259-54779-0
4-259-54779-8
税込価格 2,090円
頁数・縦 492P 19cm

商品内容

要旨

印刷所の女工として働く23歳のハルは、路傍でキリスト教の伝道をする青年に出会い、信仰への道へ。彼こそ、のちに生涯の伴侶となる賀川豊彦だった。貧困、病気、暴力、人身売買…、神戸のスラム街で幾多の苦難に直面しながらも、豊彦とハルは貧しい人たちを支え続けた。二人の働きは、労働運動、協同組合運動、婦人解放運動、そして関東大震災での救援活動とつながり、時代のうねりを創り出す―。

出版社・メーカーコメント

2022年度 新田次郎文学賞受賞玉岡かおる氏 新刊神戸のスラム街に住み、弱き立場の人のために闘い、ともに生きた女性。その生涯を綴った感動小説大正から昭和にかけて、貧困・男女格差・労働者搾取など数々の社会問題に夫とともに立ち向かった女性、ハル。夫はノーベル平和賞の最終候補にもなった社会活動家、賀川豊彦です。第一次世界大戦、関東大震災など、激動の時代を社会の底辺にいる人々のために闘ったハルの波乱万丈の生涯を、玉岡かおる氏が詩情豊かに描きます。川崎造船所社長などの神戸の名士たちや与謝野晶子、平塚らいてうといった実在の人物も多数登場。夫婦の社会運動のよってスラム街が一掃され、神戸の美しい街なみができるに至った近代史が、ハルの人生を通して鮮やかに蘇ります。

著者紹介

玉岡 かおる (タマオカ カオル)  
1956年、兵庫県生れ。神戸女学院大学文学部卒。1987年『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で神戸文学賞を受賞し、作家デビュー。2008年、『お家さん』で織田作之助賞受賞。2022年、『帆神 北前船を馳せた男・工楽松右衛門』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)