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気候変動は社会を不安定化させるか 水資源をめぐる国際政治の力学

出版社名 日本評論社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-535-54032-3
4-535-54032-2
税込価格 2,970円
頁数・縦 300P 22cm

商品内容

要旨

もはや私たちは国家と国家の関係だけで安全保障を語ることはできない。

目次

気候変動とその政治
第1部 気候変動政治をめぐる理論分析(21世紀のパンデミック政治と気候変動政治のネクサス
気候変動対応をめぐる多国間主義のレジリエンス
エコロジー的近代化とその限界
気候変動と紛争のネクサスおよび英国とシンガポールのリスク評価体系
気候変動および太陽放射改変の紛争リスク)
第2部 グローバル・サウスにおける気候変動政治の実態(水をめぐる争いはどこで起きているのか―各種データベースの比較検討を通じて
技術発展と気候変動がもたらす影響―イスラエル・パレスチナの水紛争
気候変動から紛争への経路―アフリカ・サヘルを事例に
豊かな時代の「欠乏」―マニラ首都圏における水、統治、日々の政治
紛争地域における気候リスクと政治変動―インド、ジャンムー、カシミール州の事例から
気候変動がもたらす中印水紛争への影響―ヤルンツァンポ−ブラマプトラ川の事例から
気候変動と民主主義―インド・ビハール州における洪水とその政治的含意
干ばつと戦禍のアフガニスタンから国際政治を見る―中村哲・「命の水」潅漑プロジェクトが照らす人道支援の方途)

出版社・メーカーコメント

気候変動は政治・社会にどんな影響を与えてきたのか。我々はそれをどう克服すべきか。14名の気鋭の国際政治学者がこの難問に挑む。

著者紹介

藤原 帰一 (フジワラ キイチ)  
東京大学名誉教授・同大学未来ビジョン研究センター客員教授。専門は国際政治、比較政治、東南アジア現代政治。東京大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手、千葉大学法経学部助手・助教授、東京大学社会科学研究所助教授などを経て、1999年から2022年3月まで東京大学院法学政治学研究科教授。著書:『平和のリアリズム』(岩波書店、2004年、石橋湛山賞受賞)など
竹中 千春 (タケナカ チハル)  
立教大学法学部元教授・同大学兼任講師。専門は国際政治・南アジア政治・ジェンダー研究。東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、同大学東洋文化研究所助手、立教大学法学部助手、明治学院大学国際学部助教授・教授などを経て、2008年から2022年3月まで立教大学法学部教授。著書:『盗賊のインド史―帝国・国家・無法者』(有志舎、2010年、大平正芳記念賞受賞)、など
フサイン,ナジア (フサイン,ナジア)   Hussain,Nazia
東京大学未来ビジョン研究センター講師。専門は開発途上国の都市におけるインフォーマリティ、犯罪や政治的暴力、水をめぐる政治学などの力学の相互作用の研究。ボストン大学修士(国際関係学)。ジョージ・メイソン大学博士(公共政策学)
華井 和代 (ハナイ カズヨ)  
東京大学未来ビジョン研究センター特任講師。NPO法人RITA‐Congo共同代表。専門はアフリカの紛争資源問題、国際紛争研究、開発研究。筑波大学人文学類卒業、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(国際協力学)。東京大学公共政策大学院特任助教などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)