• 本

構造と自然 哲学と人類学の交錯

出版社名 勁草書房
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-326-10314-0
4-326-10314-0
税込価格 4,400円
頁数・縦 240,2P 22cm

商品内容

要旨

構造主義、存在論的転回、アクターネットワークセオリー、マルチスピーシーズ、パースペクティヴ主義、思弁的実在論etc―互いに利用し刺激を与えあう二つの研究分野。そのどちらもが「自然」へと向かい、「構造」を捉えなおす。本書は、レヴィ=ストロースの神話論理の再解釈を起点としながら、それぞれの思考様式の違いや対立だけでなく、歴史的な影響関係や主題の反復を浮き彫りにする。

目次

第1章 自分自身の哲学者になること―文化人類学と哲学が交錯する場所で
第2章 他者の認識と理解―「ネイティヴ」・文化・自然をめぐって
第3章 メラネシアからの思考
第4章 神話の精神分析/呪術のスキゾ分析
第5章 生成する構造主義―フィリップ・デスコラと野生の問題
第6章 構造とネットワーク―レヴィ=ストロース×ラトゥール
第7章 レヴィ=ストロースにおける階層と不均衡
第8章 レヴィ=ストロースの哲学的文脈―構造と時間/自然と歴史
第9章 デュルケムはパンドラの箱を開けたか―思考の非個人主義と非人間主義

出版社・メーカーコメント

構造主義からアクターネットワークセオリーまで、哲学と人類学という二つの知的実践は交錯してきた。その現代的な意義を考える。 ドゥルーズ=ガタリ、メルロ=ポンティ、サルトル、モース、デュルケム、ヴィヴェイロス・デ・カストロ、デスコラ、ストラザーン――いずれも「自然」をめぐり、レヴィ=ストロースの神話論理の再解釈や「構造」の捉えなおしとして進行してきた哲学と人類学について、思考様式の違いや歴史的な影響関係、主題の反復を浮き彫りにする。

著者紹介

檜垣 立哉 (ヒガキ タツヤ)  
1964年生。大阪大学教授。博士(文学)。専門は大陸哲学やフランス現代哲学、日本哲学(主に京都学派)
山崎 吾郎 (ヤマザキ ゴロウ)  
1978年生。大阪大学教授。博士(人間科学)。専門は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)