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ブレトンウッズ体制の終焉 キャンプ・デービッドの3日間

出版社名 勁草書房
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-326-55091-3
4-326-55091-0
税込価格 4,400円
頁数・縦 371,48P 20cm

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要旨

金融分野における歴史的事件はいくつか挙げることができるが、中でも1944年の「ブレトンウッズ協定」、1971年の「ニクソンショック」は、国際金融の枠組みを大きく転換したものとして、重要性が際立つ。後者の政策決定と発表がなされたのは大統領の保養地キャンプ・デービッドで行われた3日間の会議においてであった。本書は、「ニクソンショック」「ドルショック」と呼ばれる米国リチャード・ニクソン大統領による政策決定が行われた1971年8月13日~15日のキャンプ・デービッド会議の全貌を描くノンフィクション。メリーランド州にある大統領保養地で開かれたこの会議では、1944年以来の「ブレトンウッズ体制」下の、いわゆる「金・ドル本位制」停止を含む政策パッケージが決められた。基軸通貨としてのドルの裏付けがなくなり、世界は固定為替相場制から、今日の変動為替相場制に移行していくことになる。同会議に出席したのは、ニクソン大統領、FRB(連邦準備制度理事会)議長、財務長官をはじめとする15人の専門性の高い政治家・官僚たちだった。著者はイェール大学経営大学院の名誉学長で、グローバル経済に関する講義を担当。クリントン政権の国際貿易担当商務次官、ブラックストーン・グループ常務取締役等を歴任した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年2月8日]

商品内容

要旨

「ニクソン・ショック」の3日間1971年8月13〜15日。世界の指導者、銀行家、投資家、トレーダーなど、世界の金融に関わるすべての人々に衝撃を与え、国際金融システムに大変革をもたらしたニクソン大統領の決断はいかに為されたか。その全貌に迫る。

目次

1 幕開け(リチャード・ニクソン大統領就任
経済危機
ドル取り付けへの懸念)
2 配役(リチャード・M・ニクソン
ジョン・B・コナリー・ジュニア
ポール・A・ボルカー・ジュニア
アーサー・F・バーンズ ほか)
3 その週末(門前のオオカミ
8月13日金曜日
8月14日土曜日
8月15日日曜日)
4 終幕(波紋
新通貨体制の模索
スミソニアン合意からジャマイカ合意へ
キャンプ・デービッドの3日間を振り返って)

出版社・メーカーコメント

"世界の金融に関わる全ての人々に衝撃を与えたニクソン大統領の決断はアメリカが世界の通貨システムを維持する余裕がない事を示した。 1971年8月13日から15日の週末、キャンプ・デービッドで行われた秘密会議で、ニクソン大統領と上級顧問はドルと金の結びつきを断つことを決定した。これは、金本位制の決定的な終焉であると同時に新しい通貨秩序の始まりでもあった。著者はこの素晴らしい本の中で、何が起こったのかを詳細に説明し、今日の教訓を示している。 【原著】Jeffrey E. Garten, Three Days at Camp David: How a Secret Meeting in 1971 Transformed the Global Economy (HarperCollins, 2021)"

著者紹介

ガーテン,ジェフリー (ガーテン,ジェフリー)   Garten,Jeffrey E.
イェール大学経営大学院の名誉学長で、グローバル経済に関する講義を担当している。かつてクリントン政権で国際貿易担当商務次官、ブラックストーン・グループ常務取締役を歴任
浅沼 信爾 (アサヌマ シンジ)  
1961年一橋大学経済学部卒業。(株)東京銀行、世界銀行エコノミスト、クーンローブ投資銀行極東代表事務所代表、世界銀行計画・予算局長、同アジア第1局局長、S.G.ウォーバーグ(現UBS銀行)取締役兼ウォーバーグ証券東京支店長、千葉工業大学教授、一橋大学国際・公共政策大学院(アジア公共政策プログラム)教授・客員教授を歴任
小浜 裕久 (コハマ ヒロヒサ)  
1974年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、静岡県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)