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統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体

扶桑社新書 461

出版社名 扶桑社
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-594-09424-9
4-594-09424-4
税込価格 946円
頁数・縦 246P 18cm

商品内容

要旨

マインドコントロールによって親族を奪われ、オウム真理教事件では暗殺計画のターゲットにされた漫画家とカルトの闇を追い続けてきたジャーナリストが語る「空白の30年」全真相!

目次

まえがき 統一協会という外国勢力に媚びた保守
第1章 「空白の30年」(30年前に出会った意外な場所
信者を親族に持った小林よしのりの苦悩 ほか)
第2章 統一協会の正体(『原理講論』から読み解く教団の正体
世界の全財物は文鮮明のもの ほか)
第3章 教団の武装化路線と権力中枢への侵略(自民党議員が名を連ねる「勝共推進議員」
70年安保前夜、大物右翼の密議 ほか)
第4章 山上徹也は“テロリスト”なのか?(統一協会に破壊された山上徹也の半生
安倍元総理が狙われた決定的理由 ほか)
第5章 カルトに脅かされる日本の安全保障(国会議員秘書に信者を送り込む計画
霊感商法の霊能者を国政選挙に擁立 ほか)
あとがき 「空白の30年」と「政治のカ」

出版社・メーカーコメント

安倍晋三元総理の銃撃事件を機に再び動き始めた旧統一協会(世界平和統一家庭連合)を巡る問題は、日本が抱えるさまざまな課題を浮き彫りにした。信者の子供たちが宗教の教えを背景とした虐待に苦しむ「宗教2世問題」、甘さを露呈した警察による要人警護のあり方、新法をつくるも「抜け穴」だらけとなってしまった不当な高額寄付や悪質な勧誘の法規制、「選挙協力」などの名目で与党・自民党の国会議員180人が協会との接点を認めた「政治と宗教」の関係など――。 1980〜1990年代、芸能人や有名アスリートらが参加した合同結婚式が連日ワイドショーで報じられ、マインドコントロールによる勧誘や高額献金、壺や印鑑などを売りつける霊感商法が大きな社会問題となったにもかかわらず、なぜ、韓国発のカルト教団が日本社会のなかで30年以上も存続できたのか……? 2023年夏前には、協会への解散命令が出される公算は高い。その後、安倍元総理を撃った山上徹也被告の裁判も始まる。だが、統一協会が「反天皇・反日」を唱える外国カルトであり、過去に大量の「空気散弾銃」を輸入するなど不可解な動きをしていたにもかかわらず、保守を自称する多くの国会議員が協会にすり寄っていた事実は、今もって多くの謎を含んだままだ。今回、自身の親族が統一協会のマインドコントロールによって「集金奴隷」と化し、その後家族で奪還を試みるも叶わなかった漫画家の小林よしのり氏と、日本のカルト問題を長年にわたって取材し続けてきたジャーナリストの有田芳生氏が、「空白の30年」を振り返りながらこの問題の深層に光をあてる。

著者紹介

小林 よしのり (コバヤシ ヨシノリ)  
1953年、福岡県生まれ。漫画家。大学在学中に『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて『東大一直線』でデビュー。以降、数々のヒット作を世に送り出す。新しい試みとしてメルマガ「小林よしのりライジング」(まぐまぐ)の配信や、身を修め、現場で戦う覚悟をつくる公論の場として「ゴー宣道場」も主催する
有田 芳生 (アリタ ヨシフ)  
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト。出版社勤務を経て、1986年にフリーランスに転身。『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で霊感商法批判キャンペーンに参加。その後、『週刊文春』(文藝春秋)などで統一教会問題の報道に携わる。都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、テレサ・テンなどの人物ノンフィクションを執筆。2010年、民主党から参議院選挙に出馬し初当選。2022年まで2期務め、拉致問題、ヘイトスピーチ問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)