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日本は本当に戦争に備えるのですか? 虚構の「有事」と真のリスク

出版社名 大月書店
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-272-21129-6
4-272-21129-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 191P 19cm

商品内容

要旨

防衛費倍増・敵基地攻撃能力・米軍との一体化―その先にあるのは本当に「安全」なのか?気鋭の論客らが警鐘する、この国の真の危機。

目次

第1章 虚構の「台湾有事」切迫論(想定しているのは「台湾有事」
なぜ台湾有事が日本有事になるのか?
歴史的経緯を踏まえた台湾問題のリアリズム
外交による戦争の予防を!)
第2章 外交なき米軍との一体化―メディアの果たすべき役割とは(前のめりの岸田政権、後押しするメディア報道
外交なき国家のたどる道は―メディアはまた戦争に加担するのか)
第3章 市民を置き去りにした「国家」安全保障のゆくえ(いま日本の考えるべき安全保障とは?
アメリカ国内に生まれる新しい動き―「人間の安全保障」への転換
日本の主体的な外交とは―アジアの一国として)
第4章 安保三文書と「高次の法」―見るべき“現実”と法の“内実”(はじめに―安保三文書を考える四つの視点
「反撃」なら専守防衛と矛盾しない?
安全保障についての「高次の法」と憲法の組み立て
決定の在り方の憲法問題性
何のための予算か―財政民主主義が忘れられていないか)
第5章 個人なき安全保障の隘路から、ケアする政治への転換(はじめに―憲法なき政治は政治なのだろうか?
立憲主義と民主主義
戦争と国家を結ぶ「脅しの政治」
個人の尊厳・ケアを中心とした政治へ―安全保障を問い直す)

著者紹介

岡野 八代 (オカノ ヤヨ)  
1967年生まれ、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授(西洋政治思想史・現代政治理論)
志田 陽子 (シダ ヨウコ)  
1961年生まれ、武蔵野美術大学造形学部教授(憲法学)、東京都立大学システムデザイン学部客員教授
布施 祐仁 (フセ ユウジン)  
1976年生まれ、フリージャーナリスト。著書『ルポ イチエフ』(岩波書店)でJCJ賞、平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、『日報隠蔽』(共著、集英社)で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞
三牧 聖子 (ミマキ セイコ)  
1981年生まれ、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科准教授(アメリカ外交史)。著書『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)でアメリカ学会清水博賞を受賞
望月 衣塑子 (モチズキ イソコ)  
1975年生まれ、東京新聞記者。東京地検特捜部などを担当し事件取材に携わる。経済部などを経て社会部遊軍記者として武器輸出、軍学共同、森友・加計問題などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)