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『小右記』と王朝時代

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-642-04674-9
4-642-04674-7
税込価格 4,180円
頁数・縦 226P 22cm

商品内容

要旨

摂関期の右大臣藤原実資の日記で、政務・儀式を子細に記した『小右記』。その成立と後世の来歴、実資の事績と人間関係を探り、政務運営や貴族の交際など社会の諸側面を考察。『小右記』と実資の新たな評価を見いだす。

目次

第1部 『小右記』について(『小右記』の記録状況
写本の再調査による大日本古記録本『小右記』の補訂
『小右記』における記録・典籍類の引用方法
『小右記』と説話・言談とのあいだ―『小右記』の流布状況を手がかりに
『小右記』の伝来・伝播と中世文化)
第2部 藤原実資について(公卿から「愛子」を「附属」される実資
「黒い実資」論
実資とキサキ―養母能子・妻婉子女王・賢后彰子たち)
第3部 『小右記』からみた摂関期(『小右記』にみえる政務の一事例
『小右記』にみえる立后儀礼
『小右記』における貴族の行動圏
『小右記』にみえる災異記録
『小右記』にみえる唐物)

出版社・メーカーコメント

摂関期の右大臣藤原実資(ふじわらのさねすけ)の日記で、当時の政務・儀式が子細に記された『小右記(しょうゆうき)』。その成立や中世以降の来歴など史料的性格を解明し、実資の事績、道長や天皇との人間関係から「賢人右府」の知られざる人間像を探る。さらに政務の運営や貴族の交際など社会の諸側面を考察。古代史研究の第一級史料と記主実資に多様な視点から迫り、新たな評価を見いだす。

著者紹介

倉本 一宏 (クラモト カズヒロ)  
1958年三重県に生まれる。現在、国際日本文化研究センター教授、博士(文学)
加藤 友康 (カトウ トモヤス)  
1948年東京都に生まれる。現在、東京大学名誉教授
小倉 慈司 (オグラ シゲジ)  
1967年東京都に生まれる。現在、国立歴史民俗博物館教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)