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「ものづくり」のジェンダー格差 フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって

出版社名 人文書院
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-409-24156-1
4-409-24156-7
税込価格 4,950円
頁数・縦 286P 20cm

商品内容

要旨

手仕事をめぐる言説に隠されたジェンダー構造を明らかにする画期的研究。人々の関心を集めながらも、社会の傍流へ追いやられる手仕事がある。そんな「やりがいのあるものづくり」が奨励されるとき、その言説にはジェンダーの問題が潜んでいるのではないか。学校での家庭科、戦時下における針仕事の動員、戦後の手芸ブーム、伝統工芸における女性職人、刑務所での工芸品作りなど、趣味以上・労働未満の創作活動を支えている、フェミナイズ(女性化)する言説を探る。

目次

序 言説の旅の始まり
第1章 万一のために手芸をせよ―近代手芸論
第2章 国益に供せよ―内職論
第3章 貴女は慰めになる―戦時下の手芸論
第4章 祈りを届けよ―千人針の表象
第5章 家庭は貴女の展覧会場―戦後手芸論
第6章 救世主は貴女だ―女職人論
第7章 社会の役に立たねば―刑務所の伝統工芸論
終章 言説のゆくえ

著者紹介

山崎 明子 (ヤマザキ アキコ)  
1967年、京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学生活環境科学系教授。視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)