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鏡のなかの自己 ミラーテストと「自己認知」の歴史

出版社名 青土社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-7917-7565-1
4-7917-7565-1
税込価格 3,300円
頁数・縦 380,11P 19cm

商品内容

要旨

鏡像自己認知テストから鏡像段階、ミラーニューロンまで。18世紀後半以降、人間を人間たらしめるものは何かという疑問に答えるため、精神医学・発達心理学・サイバネティックス・文化人類学・神経科学を専門とする研究者たちは人間、動物、そしてロボットまでを鏡の前に立たせ、自己認識について探ろうとしてきた。それらの研究は人間の独自性を解明することができたのだろうか。知られざる自己認知の歴史を、気鋭の科学史家が描く。

目次

はじめに 逍遙しながらの実践
第1部 自己同定(鏡に映る我が子―鏡像自己認知テストの出現
突然ではなく、だんだんと―児童心理学、ジェンダー、鏡のあいまいさ
踊るロボット―グレイ・ウォルターのサイネティックミラー
サルと鏡と私―ゴードン・ギャラップと自己認知の研究)
第2部 誤認(実現しなかったミラーテスト―ラカン、自我、象徴的なもの
ニューギニアには鏡がない―エドマンド・カーペンターと「部族民」問題
身体イメージの疾患とあいまいな鏡
不完全な反射―ミラーニューロン、感情、そして認知)
おわりに 実験の失敗

著者紹介

グンター,カーチャ (グンター,カーチャ)   Guenther,Katja
プリンストン大学教授(科学史)
飯嶋 貴子 (イイジマ タカコ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)