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口ぶえ 折口信夫作品集

宝島社文庫 Cお−12−1

出版社名 宝島社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-299-04700-7
4-299-04700-1
税込価格 770円
頁数・縦 221P 16cm

商品内容

要旨

折口信夫没後70年企画。大阪の中学に通う安良。彼は同性の同級生、渥美に想いを寄せている。一方で、安良はがたいのいい上級生の岡沢に迫られていた。強引な岡沢と清らかな渥美、二人の間で安良は揺れ動く―。表題作「口ぶえ」ほか、師匠まで惑わせる美少年を描いた「身毒丸」、著者の名作「死者の書」の原点である「神の嫁」、さらには怪異小説「生き口を問う女」を収録。

出版社・メーカーコメント

醜く穢れた気持ち、これが恋なのだろうか――。 折口信夫の同性愛は母なき受胎による学問と歌の継承である。――大塚英志(漫画原作者・小説家) その愛の形から注意深く目を逸らされてきた人の、さびしく、切実な夢。――清家雪子(漫画家) 大阪の中学に通う、安良。彼は同性である同級生、渥美に想いを寄せている。 一方で、安良はがたいが良い上級生の岡沢に迫られていた。強引な岡沢と清らかな渥美、二人の間で安良は揺れ動く――。 著者の自伝的小説「口ぶえ」のほか、師匠まで惑わせる美少年を描いた「身毒丸」、 著者の名作「死者の書」の原点である幻想小説「神の嫁」、さらには怪異小説「生き口を問う女」を収録。 〈解説〉持田叙子(近代文学研究者)

著者紹介

折口 信夫 (オリクチ シノブ)  
1887年、大阪府西成郡木津村生まれ。天王寺中学を経て國學院大學卒業。のち國學院大學教授、慶應義塾大学教授。国語学・国文学・民俗学・芸能史を研究し、独自の学風を築く。また釈迢空の名で歌人・詩人としても知られる。1953年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)