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世界文学の扉をひらく 第4の扉

人生に深淵を見た人たちの物語

出版社名 スペース伽耶
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-434-32751-3
4-434-32751-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 239P 18cm
シリーズ名 世界文学の扉をひらく

商品内容

要旨

自己を語るとは、自己の感動を語ることである。感動すること、愛すること、望むこと、身ぶるいすること、生きること。人生の深淵を見た人たちの五つの物語。

目次

第1章 現代の奈落に向かって―クライスト作『チリの地震』
第2章 白昼に夢見る人間―『チリの地震』私的再読
第3章 密林に囚われて―ウォー作『ディケンズを愛した男』
第4章 食わずぎらいと思うな―カフカ作『断食芸人』
第5章 断崖絶壁の二人だが―チェーホフ作『犬を連れた奥さん』

出版社・メーカーコメント

『世界文学の扉をひらく 第四の扉』はハインリッヒ・フォン・クライストの『チリの地震』を二章にまたがって扱っている。同一作品ではあるが、そのうち第二章は、副題にも暗示されているように、読者としてのわたしの主観にいささか偏しているともみなされよう。だが、もともと本叢書の編集上のもくろみそのものが、発言者それぞれの感想と意見に、個人としての「わたし」という主観の影を反映させたいというところにあった。自己を語るとは、自己の感動を語ることである。感動すること 愛すること 望むこと 身ぶるいすること 生きること人生の深淵を見た人たちの五つの物語。

著者紹介

立野 正裕 (タテノ マサヒロ)  
1947年、福岡県生まれ。岩手県立遠野高等学校を卒業後、明治大学文学部(英米文学専攻)に進み、さらに同大学大学院(文学研究科修士課程)を修了。専攻は近現代の英米文学だが、日本の戦後文学についても評論活動をおこなう。一貫して現代における非暴力主義の思想的可能性を探求し、その問題意識から近年は第一次大戦期の「戦争文学」を「塹壕の思想」として新たにとらえ直そうと試みる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)