• 本

藤原道長「御堂関白記」を読む

講談社学術文庫 2790

出版社名 講談社
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-06-532229-1
4-06-532229-4
税込価格 1,298円
頁数・縦 299P 15cm

商品内容

要旨

豪放磊落な筆致、破格の文体、そして抹消された箇所…平安時代最大の権力者は、自らの手で何を書き残したのか。「望月の欠けたる事も無しと思へば」はいかなる場で詠まれたものだったか。摂関期の政治、外交、儀礼の生々しい現場から家庭生活、精神世界までを描く世界最古の自筆本日記を、第一人者が徹底的に読み解く!貴重な原本写真を多数掲載。

目次

序章 『御堂関白記』とは何か
第1章 権力への道(長徳元年(九九五)政権獲得
長徳四年(九九八)大病 ほか)
第2章 栄華の初花(寛弘四年(一〇〇七)金峯山詣
寛弘五年(一〇〇八)敦成親王誕生(「はつはな」) ほか)
第3章 望月と浄土(長和五年(一〇一六)後一条天皇即位/摂政就任
寛仁元年(一〇一七)敦良親王立太子 ほか)
終章 再び『御堂関白記』とは何か

出版社・メーカーコメント

平安の最高権力者の日記を、この一冊で読み尽くす!ユネスコ世界記憶遺産に選ばれた世界最古の自筆本日記は、摂関期の政務、儀式、外交、から当時の家庭生活、精神世界までを描いた藤原道長自身の記録である。抹消された箇所、豪放磊落な筆致、破格の文体……「披露すべきに非ず。早く破却すべき者なり」と道長が記したのはなぜか。摂関期に栄華を誇った権力者の揺れ動く心中と宮廷社会の実像を読み解く。豊富な原文写真、翻刻・現代語訳・解説付き。

著者紹介

倉本 一宏 (クラモト カズヒロ)  
1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業。同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)