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死因の人類史

出版社名 草思社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-7942-2694-5
4-7942-2694-2
税込価格 4,180円
頁数・縦 482P 20cm

商品内容

要旨

疫病、飢餓、暴力、そして心臓、脳血管、癌…人はどのように死んできたのか?有史以来のさまざまな死因とその変化の実相を、科学的・歴史的・社会的視点から検証した初の試み、壮大な“死”の人類史。

目次

序章 シエナの四騎士
第1部 さまざまな死因(死とは何か?
『死亡表に関する自然的および政治的諸観察』 ほか)
第2部 感染症(黒死病
ミルクメイドの手 ほか)
第3部 人は食べたものによって決まる(ヘンゼルとグレーテル
『壊血病に関する一考察』 ほか)
第4部 死にいたる遺伝(ウディ・ガスリーとベネズエラの金髪の天使
国王の娘たち ほか)
第5部 不品行な死(「汝殺すなかれ」
アルコールと薬物依存 ほか)
結び 明るい未来は待っているのか?

出版社・メーカーコメント

人はどのように死んできたのか?人類の歴史において「死因」は変化しつづけてきた。現在、先進諸国の平均寿命は80歳を超え、おもな死因は心疾患、脳血管疾患、癌、認知症などが占めるが、100年前には平均寿命は約50歳、主要な死因は結核、インフルエンザ、肺炎などの感染症だった。中世には飢饉、ペスト、出産(産褥熱)、戦争が多くの生命を奪い、旧石器時代は暴力や事故による死に覆われていたという。次々と襲いかかる「死」に、人びとはどのように向き合い、克服してきたのか。飢餓や疫病はどのように乗り越えられたのか。さらに、遺伝子改変で人の寿命はどこまで延びるのか。最新のデータをもとに歴史的、科学的に検証しつつ、背景にある社会、経済、政治、宗教や文化などの変化と影響を分析し、死因から世界史を読み解く初めての人類史。

著者紹介

ドイグ,アンドリュー (ドイグ,アンドリュー)   Doig,Andrew
マンチェスター大学生化学教授。ケンブリッジ大学で自然科学と化学、スタンフォード大学医学部で生化学を学んだのち、1994年にマンチェスター大学の専任講師に就任、以来現職にある。研究対象は計算生物学、神経科学、認知症、発生生物学、タンパク質など多岐にわたり、とくにアルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病を専門としている。これまで100本以上の論文を発表、計6000回以上引用されてきた。アルツハイマー病の創薬研究から2社のバイオテクノロジー企業を設立。研究論文や百科事典、書籍や教材の執筆経験も豊富でいずれも高い評価を得ている
秋山 勝 (アキヤマ マサル)  
翻訳者。立教大学卒。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)