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多元宇宙論集中講義

扶桑社新書 479

出版社名 扶桑社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-594-09570-3
4-594-09570-4
税込価格 1,056円
頁数・縦 207P 18cm

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要旨

われわれの生きるこの「宇宙」は、唯一のものではなく、「別の宇宙」がいくつも存在している――SFの世界では「並行宇宙」「パラレルワールド」といった言葉でしばしば登場するこの概念、実はフィクションや想像・妄想の産物ではなくなっている。理論物理学の分野で真剣にその可能性が議論されているのだ。
本書では、カリフォルニア大学バークレー校教授で素粒子物理学などを専門とする著者が、「無数の宇宙が存在する」=「マルチバース(多元宇宙)」とは何か、最新の研究成果やこれまでの議論の経緯、さらにはフィクションで描かれたマルチバースについて、一般読者にも分かりやすく噛み砕いて解説している。マルチバースの存在を初めて明確に理論化したのは米国の物理学者、スティーヴン・ワインバーグだが、当初は学界でほとんど注目されなかった。ところが「宇宙の加速的膨張」が他の研究者により発見され、その意味するところを考える過程で現れた新たな「謎」を解くカギとして、ワインバーグのマルチバース論が脚光を浴びることになる。
著者はカリフォルニア大学バークレー校教授。バークレー理論物理学センター長。ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員、理化学研究所客員研究員を併任。主要な研究領域は素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年4月16日]

商品内容

要旨

気鋭の理論物理学者が伝授、最新宇宙論が3時間でわかる!別の宇宙には“もう一人の自分”が無数に存在する!?『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』『エブエブ』の世界がもっと面白くなる!

目次

第1講 そもそもマルチバースとは何か
第2講 よくできすぎた宇宙の謎
第3講 予言されていたマルチバースの存在
第4講 無数に生まれる泡宇宙たち
第5講 マルチバース宇宙論の現在地
第6講 エンタメの中のマルチバース

出版社・メーカーコメント

気鋭の理論物理学者が白熱講義。最新のマルチバース宇宙論がわかる超入門編!別の宇宙には“もう一人の自分”が無数に存在するかもしれない!?これまで多くのSF作品の中で「並行宇宙」や「パラレルワールド」といった言葉で語られてきた概念が、今、理論物理学の世界で真剣にその存在を議論されています。そんな、いまや精密科学として確立されつつある「マルチバース(多元宇宙)」とは何かを、カリフォルニア大学バークレー校教授で、素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論を専門とする著者が、文系にもできるだけわかりやすく噛み砕いて解説しました。まるで講義をそのまま聞いているような感覚で、量子力学とニュートン力学との違いから、超弦理論、インフレーション理論、ワインバーグの人間原理といった最新の宇宙論のキーワードまでをざっくり把握。マルチバース(多元宇宙)の考え方が理解できるようになります。『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』『エブエブ』……etcこれを読めば、あのSF作品の世界がより深く考察できるようになる!

著者紹介

野村 泰紀 (ノムラ ヤスノリ)  
1974年、神奈川県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校教授。バークレー理論物理学センター長。ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員、理化学研究所客員研究員を併任。主要な研究領域は素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論。1996年、東京大学理学部物理学科卒業。2000年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。米国フェルミ国立加速器研究所、カリフォルニア大学バークレー校助教授、同准教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)