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美しい日本の言霊 歌謡曲から情緒が見える

PHP新書 1390

出版社名 PHP研究所
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-569-85692-6
4-569-85692-6
税込価格 1,210円
頁数・縦 260P 18cm

商品内容

要旨

「懐かしさ」こそ人生のすべて。切々たる恋の記憶、いつも笑っていた若い日々。父が風呂場で歌ったヒットソング、母が台所で口ずさんだメロディ。たとえ時代は変わっても、歌は生き続ける。人間の限りある命と「別れ」は不可分であり、だからこそ私たちは惜別の念と共に、豊かな情緒、文化を育むことができた。歌謡曲を愛する数学者が、日本の詩歌に込められた万感の思い、失われたものが喚起する力を読み解く。

目次

第1章 父の歌、母の歌(ぞうさん
赤城の子守唄
たきび
ふじの山
哀愁からのまつ林)
第2章 生きるために歌う(浅草の唄

空の神兵
わたしが一番きれいだったとき
花の街)
第3章 異郷と故郷(異国の丘
柿の木坂の家
急げ幌馬車
琵琶湖周航の歌
別れの一本杉
赤いハンカチ)
第4章 恋に恋する日々(白い想い出
22才の別れ ほか)
第5章 情緒の核心は「懐かしさ」(紅葉
夕日は落ちて ほか)

出版社・メーカーコメント

日本人の情緒や思考を深める「詩歌」。歌をこよなく愛する数学者が、世界に冠たるわが国の歌謡曲の詩に込めた「言霊」を読み解く。

著者紹介

藤原 正彦 (フジワラ マサヒコ)  
お茶の水女子大学名誉教授・数学者。1943(昭和18)年、旧満州・新京生まれ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。理学博士(東京大学)。78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』(新潮社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。新田次郎と藤原ていの次男。他の著書に『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞、文春文庫)、『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞、同前)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)