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神聖ローマ帝国 「弱体なる大国」の実像

中公新書 2801

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-12-102801-3
4-12-102801-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 298P 18cm

商品内容

要旨

オットー一世の皇帝戴冠(九六二年)を起源とする神聖ローマ帝国は、ドイツを中心に周辺へと領域を広げた。皇帝位は一四三八年以降、ハプスブルク家がほぼ独占。十六世紀に最盛期を迎える。宗教改革、三十年戦争といった混乱を経て帝国は衰退し、一八〇六年に消滅した。弱体に見える国家が八五〇年も存続したのはなぜか。叙任権闘争など、皇帝と教皇の関係はいかなる推移をたどったのか。捉えにくい「大国」の実像に迫る。

目次

序章 神聖ローマ帝国の輪郭
第1章 ローマ帝国の継承者―神権政治の時代(九六二〜一一二二年)
第2章 金印勅書と七選帝侯―皇帝と教皇の対立の時代(一一二二〜一三五六年)
第3章 両ハプスブルク家の黄金期―帝国国制の制度化の時代(一三五六〜一五五五年)
第4章 宗教対立と三十年戦争―宗派の時代(一五五五〜一六四八年)
第5章 ウェストファリア体制―皇帝権の復興の時代(一六四八〜一七四〇年)
第6章 帝国の終焉―多極化の時代(一七四〇〜一八〇六年)
終章 神聖ローマ帝国とは何だったのか

出版社・メーカーコメント

ドイツを中心として領域を広げた神聖ローマ帝国。弱体と見られがちなこの国が長く存続したのはなぜか。捉えにくい大国の実像に迫る。

著者紹介

山本 文彦 (ヤマモト フミヒコ)  
1961年(昭和36年)、長野県に生まれる。東北大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科に進み、博士(文学)を取得。現在、北海道大学大学院文学研究院教授、同大学理事・副学長。専門分野はドイツ中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)