ある晴れたXデイに
カシュニッツ短編傑作選
出版社名 | 東京創元社 |
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出版年月 | 2024年4月 |
ISBNコード |
978-4-488-01136-9
(4-488-01136-5) |
税込価格 | 2,310円 |
頁数・縦 | 245P 20cm |
商品内容
要旨 |
非行の果てに死んだはずの養子に怯え、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実とは…(「雪解け」)。知らぬ間に手脚に痣や傷が増えていく会社員の女性。親指の付け根を切ってしまっても気づかず、すねを拳骨で打ってもまったく痛みを感じない。自己観察を続ける彼女の生活は、どんどん異様になっていき…(「火中の足」)。広告塔に大きな写真が貼られ、新聞でも連日報道された、行方不明の少年を探すことに取り憑かれた女性は、その少年を見つけたのだが…(「幸せでいっぱい」)。町が消え、家も、学校も、図書館も、なにもかもがなくなる。みんながいなくなり、あとは地を這う人間の残骸がいるだけ。―世界が滅亡するXデイが気がかりで、ある母親はその日に起こるはずのことについて詳細な手記を執筆する…(「ある晴れたXデイに」)。日常に忍びこむ幻想。悲劇と幸福が結びついた人生観。歪で奇妙な家族たち。戦後ドイツを代表する女性作家による、『その昔、N市では』に続く全15作の傑作短編集! |
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出版社・メーカーコメント
死んだはずの養子に見張られていると主張し、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実は……(「雪解け」)。手脚に痣や傷がついていくのに痛みを感じない女性の日記。内容はどんどん異様になり……(「火中の足」)。ある母親は、世界が滅亡する日が気がかりで詳細な手記を執筆するが……(「ある晴れたXデイに」)。戦後ドイツを代表する女性作家が描く日常に忍び込む幻想と戦慄の人間心理。『その昔、N市では』に続く、全15編の傑作短編集!