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里沼怪談

竹書房怪談文庫 HO−669

出版社名 竹書房
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-8019-3995-0
4-8019-3995-3
税込価格 836円
頁数・縦 239P 15cm

商品内容

要旨

人里近くに存在しながら、どこか得体の知れぬ不気味さが漂う“沼”。深夜の馬牛沼から立ち昇る光の虫。祖父は恍惚とそれを咀嚼する…「真夜中の手伝い」(宮城県)、高子沼の畔に出る頭が人間で胴体がツキノワグマの化け物…「獣人の沼」(福島県)、帰宅中に迷い込んだ渡良瀬遊水地。止水の向こうから現れたのは野良着姿の死人たち…「お化け沼」(栃木県)、沼の神に石を投げた少年が謎の溺死を遂げる…「蛙沼の主」(群馬県)、一人で沼を訪れる時だけ現れる少女の正体…「少年の日の思い出」(岐阜県)、死者の魂が火の玉となって飛来し、歳の数だけ旋回する沼…「夜更けに来るモノ」(和歌山県)他、日本各地の沼に纏わる怪異体験、恐怖譚を集めた異色の怪談集。

目次

融けない雪(宮城県大崎市、蕪栗沼)
真夜中の手伝い(宮城県白石市、馬牛沼)
慮外者(宮城県白石市、馬牛沼)
年上の女(宮城県白石市、弁天沼)
幻の小野沼(宮城県)
虎子姫の伝説(秋田県能代市、三頭沼)
夜霧の向こう(山形県山形市と東村山郡山辺町、白鷹湖沼群)
獣人の沼(福島県伊達市、高子沼)
青い水(福島県耶麻郡北塩原村、五色沼湖沼群)
無人駅の昆虫採集
野ゴイを狩るもの(茨城県)
外来魚ハンター(千葉県印西市、成田市、佐倉市、栄町、八千代市、印旛沼)
お化け沼(栃木県栃木市、渡良瀬遊水地)
館林のカナちゃん(群馬県館林市、城沼、多々良沼、近藤沼、茂林寺沼、蛇沼)
恋話とアメンボ(群馬県太田市、八王子丘陵の沼)
赤い夜(群馬県前橋市、赤城大沼)
ウェーダーの釣り人(群馬県高崎市)
蛙沼の主(群馬県安中市、通称 蛙沼)
線路沿いの沼(埼玉県)
絶滅危惧種の楽園(埼玉県)〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

日本各地の沼とその周辺の里で起きた怖い話集。沼に纏わる怪奇伝承から沼と生きる人々の恐怖体験まで、首まで「沼る」底なし恐怖譚!

著者紹介

戸神 重明 (トガミ シゲアキ)  
地元の高崎市で怪談イベント「高崎怪談会」を主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)