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実録・苦海浄土

出版社名 河出書房新社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-309-03181-1
4-309-03181-1
税込価格 2,750円
頁数・縦 224P 20cm

商品内容

要旨

共産党に幻滅した若き思想家・渡辺京二と、孤独に表現を模索する若き詩人・石牟礼道子。折しも水俣病が社会問題として再浮上した一九六五年、谷川雁を介したふたりの出会いは、渡辺が編集する地域文化誌「熊本風土記」創刊に結実。社会問題と文学/思想が重なる大きな渦へと転じていく―『苦海浄土』誕生である。文学者としての共鳴、作者と編集者の緊張感、活動家としての共闘などが峻烈に交差する先で、ふたつの魂はどこに向かおうとしていたのか?知られざる証言や資料から『苦海浄土』誕生の裏側を躍動感豊かに描く。

目次

第1章 水俣の浜
第2章 不如意の渦
第3章 日本読書新聞
第4章 コオロギとイモムシ
第5章 風土記水俣事務局
第6章 資金難
第7章 森の家
第8章 休刊
第9章 菜の花の夢
第10章 ぼくの思う革命
第11章 明日へ

著者紹介

米本 浩二 (ヨネモト コウジ)  
1961年、徳島県生まれ。毎日新聞記者をへて著述業。石牟礼道子資料保存会研究員。著書に『評伝 石牟礼道子―渚に立つひと』(新潮社、2017年、第六九回読売文学賞評論・伝記賞)ほか。福岡市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)