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電車で怒られた! 「社会の縮図」としての鉄道マナー史

光文社新書 1315

出版社名 光文社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-334-10351-4
4-334-10351-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 341P 18cm

商品内容

要旨

今日も電車で他人のふるまいが気になったあなたに。モヤモヤ・イライラの原因にして、鉄道の正確な運行を支えてもいる、「車内の空気」のクロニクル―。

目次

第1章 「社会の縮図」としての鉄道(「社会の縮図」としての鉄道
通勤の基本構造と鉄道都市・東京
鉄道における規範の意味と役割)
第2章 鉄道規範は劣化したのか?(「規範劣化」言説の戦後史
鉄道治安は悪化したのか?
「規範劣化」言説はなぜくりかえされるのか?)
第3章 20世紀前半の車内規範:交通道徳の時代からエチケットの時代へ(戦前の車内空間のざわめき:永井荷風「深川の唄」から
戦中の車内規範とナショナリズム:家庭と隣組としての交通道徳
戦後の車内規範とデモクラシー:科学と市民としてのエチケット
通勤地獄の社内規範と都市問題:「物体」のあいだのテクニック)
第4章 20世紀後半の車内規範:マナーの時代と規範感度の高度化(エチケットからマナーへ
マナーポスターの世相史:コミュニケーションを微調整するポスター
マナー論争の時代:国鉄民営化と消費者たちの秩序維持
高度化するマナー/不機嫌になる乗客)
第5章 現代の車内規範:新しいモノの登場と再構築されるマナー(社会問題化する痴漢:女性の社会進出と車内空間のジェンダー秩序の再編
なぜ車内のケータイは迷惑なのか?:情報空間と現実空間のジレンマ
リスク化する車内空間:環境管理と規範意識のスパイラル
ユーモアとしての車内規範)

著者紹介

田中 大介 (タナカ ダイスケ)  
1978年生まれ。日本女子大学人間社会学部教授。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。現代都市のインフラ(公共交通、消費空間、情報環境など)について社会学的に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)