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戦国史の新論点 平成・令和の新研究から何がわかったか?

星海社新書 301

出版社名 星海社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-06-536027-9
4-06-536027-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 301P 18cm

商品内容

要旨

歴史研究で新しい説が提起され、新説をめぐって論争となる場合、同時代に成立した書状、日記などの一次史料による裏付けを欠くことが多い。最近はテレビの歴史番組ではおもしろおかしい「トンデモ説」が唱えられ、批判も検証もされないまま世間に広まっていくことも増えてきた。原因は歴史研究のトレーニングを受けていない読者にとって、史料の中身はブラックボックスだからである。本書は、古くから言われてきた誤謬から、間違ったことが明らかになった新説、あるいは新説であっても明確に結論が出ないケース、さらに検討が必要なものまで、戦国史の15のテーマを掲げて、気鋭の執筆陣がその検証に挑んだものである。

目次

「大名」論を問う
天文十二年に鉄砲が伝来したという説への疑問
松永久秀は足利義輝の殺害にかかわっていなかった
武田信玄はなぜ父の信虎を追放したのか
明智光秀は医師だったのか
出雲尼子氏家臣の山中鹿介は忠臣だったのか
織田信長と正親町天皇は対立していたのか
三木城落城後、秀吉によるジェノサイドは行われたのか
秀吉による中国大返しと「御座所システム」
宗像才鶴女性説は正しいのか
千利休は切腹せず、生き長らえたのか
直江兼続は越後から年貢米を持ち去ったのか
家康による前田利長の討伐計画は虚説なのか
関ヶ原合戦の戦場は、「山中」か「関ヶ原」か
戦国時代の蝦夷地は「日本」に含まれるのか

出版社・メーカーコメント

戦国史にはいまだ解決を見ない論争が数多く残されている。歴史研究者15名が平易な解説で史料に触れながら戦国史の論点を検証する。

著者紹介

渡邊 大門 (ワタナベ ダイモン)  
歴史学者。1967年生まれ。1990年関西学院大学文学部卒業。2008年佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)