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「ビックリハウス」と政治関心の戦後史 サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体

出版社名 晶文社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-7949-7436-5
4-7949-7436-1
税込価格 2,750円
頁数・縦 329P 20cm

商品内容

要旨

伝説的サブカル雑誌から、“若者の政治離れ”の源流に迫る。「しらけ世代」の若者たちは、ほんとうに政治や社会運動に関心をもたなかったのか?伝説的サブカル誌から若者たちの心のうちと、彼らの“運動”の実態、意図せざる結果を実証的に明らかにする。

目次

第1部 日本人は政治と社会運動に背を向けたのか?―問題意識・先行研究・方法と事例(消費社会と私生活主義は日本人を政治から遠ざけたのか?―問題意識
「雑誌の時代」と『ビックリハウス』―先行研究
事例、方法、分析視角)
第2部 戦後社会の価値変容―戦争体験、ジェンダー、ロックの視点から(語りの解放と継承のずれ―「戦後」から遠く離れて
女性解放―運動がなしえた個人の解放、解放された個人への抑圧としての運動
「論争」から「私論」へ―みんなで語るそれぞれのロック)
第3部 みんなの正しさという古い建前、個人の本音という新しい正義(社会運動・政治参加―規範と教条主義に対する忌避・回避
「差別」が率直さの表明から不謹慎さを競うゲームになるまで
自主的で主体的な参加の結果、「政治に背を向けた」共同体
意図せざる結果への小路―結論と考察)

著者紹介

富永 京子 (トミナガ キョウコ)  
1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。専攻は社会学・社会運動論。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)