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日韓の未来図 文化への熱狂と外交の溝

集英社新書 1227

出版社名 集英社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-08-721327-0
4-08-721327-7
税込価格 1,100円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

文在寅政権下で「戦後最悪」の日韓関係といわれた一方で、日本ではK‐POPやテレビドラマといった韓国文化は爆発的な人気を博していた。尹錫悦政権ではシャトル外交が再開し、文化への熱狂はますます高まっていく。その中で、韓国文化好きが増えれば日韓関係は改善するだろうという声が聞こえ始める―。本書は、文化と政治という側面から日韓関係の変化を多角的に分析。韓国における日本アニメ・文学の普及や韓流ファンが抱える葛藤、韓国の日本製品不買運動、BTSの騒動、日韓世論の変容などの状況を通じて、日韓関係の未来と文化交流の価値に迫る。

目次

第1章 冷たい外交関係の時期と日韓間の大衆文化交流(国境を越える大衆文化と韓流(小針)
コロナ禍で見た韓流ブームと日本での特異な現象(小針))
第2章 若者の「違和感」と日韓関係(文化と政治をめぐる日本の大学生の葛藤(小針)
韓国文化好きが増えれば歴史問題はなくなるのか(大貫))
第3章 「政治の韓国」の中の日韓文化接触(消えた「NO JAPAN」と韓国の若者(大貫)
韓国社会の分断と「親日フレーム」(小針))
第4章 外交の現場から見た日韓関係の「復元」(時の政権への忖度と地方自治体交流(小針)
永田町のムード変遷と決定的だった尹大統領の本気度(大貫)
「陰の主役」中国存在(大貫))
第5章 文化か外交か(文化交流の活性化には外交関係の安定化を(大貫・小針)
それでも文化交流・人的交流は重要だ(小針・大貫))

著者紹介

小針 進 (コハリ ススム)  
1963年、千葉県生まれ。朝鮮半島地域研究者。外務省専門調査員などを経て、静岡県立大学教授
大貫 智子 (オオヌキ トモコ)  
1975年、神奈川県生まれ。毎日新聞ソウル特派員、論説委員などを経て、韓国紙・中央日報東京特派員。『愛を描いたひと イ・ジュンソプと山本方子の百年』で第27回小学館ノンフィクション大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)