水と清潔 風呂・トイレ・水道の比較文化史
朝日選書 1043
出版社名 | 朝日新聞出版 |
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出版年月 | 2024年8月 |
ISBNコード |
978-4-02-263134-3
(4-02-263134-1) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 272P 19cm |
商品内容
要旨 |
インド・ヒンドゥー教徒たちは汚穢あふれる聖なるガンジス川で沐浴し、イスラム教徒たちは水で浄めた身でなければモスクへ入ることを許されない。十字軍時代のキリスト教聖職者たちは、ローマ風呂での乱れた風俗を嫌い、イスラム教への対抗のため、身体を洗わず、糞尿の上に平然と座すことで聖者とあがめられた者もいた。江戸っ子の風呂好きは有名だが、最初に風呂の入浴を始めたのは京の公家たちだった。幕末明治の江戸東京では公衆浴場が大流行したが、陸軍医として清潔を旨としていた〓外は、自宅に風呂があるものの、金盥にためた湯を使い手拭で身体を拭うのみだった。日本の歴史、世界の文化から、水と人、清潔の概念の諸相を照らし、その関係の変遷をたどる。 |
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目次 |
序章 豊富な水と不足する水―すべての根源、インドの場合 |
出版社・メーカーコメント
入浴する、トイレで用を足す、蛇口から清潔な水を汲んで飲む−−水で清潔を保つ現在の日本の日常は世界の諸相、日本の歴史の上で普遍的なものなのか。温暖化で水資源への注目が高まる今、日本の歴史、世界の文化から、水と人との関係を照らしだす。