名探偵と海の悪魔
文春文庫 タ18−2
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2025年3月 |
ISBNコード |
978-4-16-792349-5
(4-16-792349-1) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 619P 16cm |
商品内容
要旨 |
オランダへ向かう帆船で連続する怪事件。極秘の積荷の消失、幽霊船の出現、徘徊する死者。悪魔の呪いへの恐怖が満ちる船内で、囚われの名探偵に代わり、屈強な助手アレントと聡明な貴婦人サラが調査を開始するも、遂に船内で密室殺人が。海洋冒険と怪奇小説に大胆不敵な本格ミステリを組み込んだ新鋭の大作。 |
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出版社・メーカーコメント
日本推理作家協会賞 翻訳部門最終候補英国推理作家協会スチール・ダガー賞候補英国歴史作家協会ゴールド・クラウン賞候補「このミステリーがすごい!」第4位「週刊文春ミステリーベスト10」第6位「本格ミステリ・ベスト10」第6位呪われた帆船で連続する怪事件は悪魔の仕業か?海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。あまりに面白すぎる本格ミステリ巨編!時は17世紀、大海原を進む帆船で起こる怪事件。囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。すべては悪魔の呪いか、あるいは−−?−−この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生した−−風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ! やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!驚愕のSFミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』の鬼才の第二作。海洋冒険譚と怪奇小説を組み込んだ全方位型エンタテインメント本格ミステリ!