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水族館の文化史 幻蒼世界の過去と未来

増補新版

中公選書 157

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-12-110159-4
4-12-110159-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 395P 20cm
シリーズ名 水族館の文化史

商品内容

要旨

ひとはなぜ水族館を作ったのか。その蒼い空間があらわすものは何か―。数々の問いとともに、私たちを一瞬にして幻想的な世界へといざなう水族館。この特異な空間を介したひとと水生生物とのかかわりについて、カラー写真を含む約200点の図版をもとに古今東西の歴史を解き明かす。第40回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞作に新たな写真と文をくわえ、環境問題にゆれる水族館のあるべき未来像について語る決定版。

目次

第1章 水族館前史(古代人の水族「観」
中世ヨーロッパにおける水族「観」 ほか)
第2章 モダンでレトロな近代水族館の世界(「アクアリウム」の誕生
帝国の水族館 ほか)
第3章 日米の水族館と激動の時代(星条旗のもとで―アメリカ水族館物語
陸にあがった「龍宮城」―日本人、水族館と出会う ほか)
第4章 非日常体験を求めて 「テーマアクアリウム」の世紀(新しい展示、新しい海のイメージ
「海洋パーク」と「テーマアクアリウム」の出現 ほか)
第5章 水族館は境界をこえて 生きもの展示の未来(動揺する水族館
水族飼育をめぐる攻防―じっさいにあった事件が語ること ほか)

出版社・メーカーコメント

人はなぜ水族館を作ったのか。そして水族館の水槽はなぜ青く見えるように作られるのか。数々の問いとともに、人を幻想的な世界へと誘う水族館。古代から現代まで、人が水族館を介して魚や水生生物とどう関わっていたのか、海底という未知の空間にどのような思いを託していたのか、220点を超える図版をもとに古今東西の歴史を解き明かす。幻のサントリー学芸賞受賞作、新たな写真や加筆を施し堂々の復刊。

著者紹介

溝井 裕一 (ミゾイ ユウイチ)  
関西大学文学部教授。1979年兵庫県生まれ。博士(文学)。専門はひとと動物の関係史、西洋文化史、ドイツ民間伝承研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)