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中華料理5000年の文化史

出版社名 河出書房新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-309-22952-2
4-309-22952-2
税込価格 3,190円
頁数・縦 325P 20cm

商品内容

要旨

古代から現代まで、食をめぐるあらゆる視点から読み解く広大無辺の世界へ。宮中宴会、コース料理、家庭料理。6つの時代と未来。食材、発酵、料理法とその再現のほか、市場、政治経済、治療・健康など、中国の食文化を極めた決定版!満漢全席など70料理の全レシピ付!

目次

第1章 肉と道徳について―周の八珍
第2章 シルクロードと公海―中国に到来した新たな食
第3章 喜びの庭―中華帝国の高級料理
第4章 高級食材と海外の流行―中国は世界を席巻する
第5章 『人生は宴である』―活気ある九〇年代の食文化
第6章 フランチャイズの流行―効率の代償
第7章 その先にあるもの

出版社・メーカーコメント

古代から現代まで、食をめぐるあらゆる視点から読み解く広大無辺の世界へ 満漢全席など70料理の全レシピ付!宮中宴会、コース料理、家庭料理――6つの時代と未来 食材、発酵、料理法とその再現のほか、市場、政治経済、治療・健康など、中国の食文化を極めた決定版!本書では……6つの大きな変化に着目する。この変化とは、古代中国で独特な食の哲学が形成されたこと、近隣や遠方から新たな食材と技術が到来したこと、中国の後期帝国に技術が完成されたこと、20世紀初頭に西洋料理と工業的な食料生産が導入されたこと、好況な1990年代に新たな食品や流行が矢継ぎ早に現れたこと、そして2000年以来テクノロジー主導によるグローバル化の影響が見られることである。最後の章では、すでに始まりつつある流行から予測を立て、みなさんに未来をちらっとのぞいていただく。 ――本書「はじめに 食の歴史とは何か?」より 本書では、曖昧な説明から詳細を引き出したり、場合によっては実際に調理したりすることで、歴史的な食をじっくりと再現していく。料理技法の進化を充分に認識するためには、ただ楽しむのではなく……、完成した一皿を理解し、味わう必要がある。……みなさんは、1世紀前、3世紀前、あるいは20世紀前の料理を再現するという本来の興奮を超えて、失われた技術が自分の料理法として身につくのを感じられるだろう。

著者紹介

川口 幸大 (カワグチ ユキヒロ)  
東北大学大学院文学研究科教授。文化人類学者。おもに中国を中心とする東アジアの家族、親族、宗教、移動について研究を続け、食の研究にも取り組む
湊 麻里 (ミナト マリ)  
翻訳者
デュボワ,トーマス・デイヴィッド (デュボワ,トーマスデイヴィッド)   DuBois,Thomas David
アメリカ出身の歴史学者。UCLAで博士の学位を取得後、シンガポールやオーストラリア等で教育・研究に携わった後、2019年から北京師範大学で教授を務める。中国東北部の村落における宗教の変遷や、日本の満州統治下の宗教政策から、近年では食の研究に重点的に取り組んでおり、単著としての最初の成果が本書である。調査と研究のための中国経験が長く、さらに中国の大学で教えているだけあって、本書は広範に渉猟された歴史資料の活用はもとより、鋭い現地感覚に裏打ちされた記述に支えられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)