• 本

「あの戦争」は何だったのか

講談社現代新書 2780

出版社名 講談社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-06-540499-7
4-06-540499-1
税込価格 1,155円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

日本はどこで「間違えた」のか。そもそもいつ始まったのか。掲げた理想はすべて誤りだったのか。「大東亜」は日本をどう見ていたか。素朴な「なぜ」に答える、現代人のための新・日本近現代史。『「戦前」の正体』の著者が、右でも左でもない「われわれの物語」を編み直す。

目次

第一章 あの戦争はいつはじまったのか―幕末までさかのぼるべき?(「戦争のはじまり」はいつ?
日中戦争と大東亜戦争の連続性 ほか)
第二章 日本はどこで間違ったのか―原因は「米英」か「護憲」か(「過去のわれわれ」として考える
「涙を飲んで引く」は不可能に近かった ほか)第三章 日本に正義はなかったのか―八紘一宇を読み替える(白か黒かで割り切れるのか
日米開戦が生んだ「すっきり感」 ほか)
第四章 現在の「大東亜」は日本をどう見るのか―忘れられた「東条外交」をたどる(他国の「われわれ」に触れる
日本にもっとも厳しいシンガポール ほか)
第五章 あの戦争はいつ「終わる」のか―小さく否定し大きく肯定する(あの戦争はいつ「終わった」といえるのか
国立近現代史博物館の「不存在」 ほか)

出版社・メーカーコメント

日本はどこで間違えたのか?掲げた理想はすべて誤りだったのか?「大東亜」は日本をどう見ていたか?戦後80年、今こそ問い直す「私たちにとっての戦争」とは。『「戦前」の正体』の著者が、右でも左でもない「われわれの物語」を編みなおす現代人のための新・日本近現代史!「日本の過ちばかりを糾弾することでも、日本の過去を無条件に称賛することでもない。過ちを素直に認めながら、そこに潜んでいた“正しさの可能性”を掘り起こす、言い換えれば「小さく否定し、大きく肯定する」語りを試みることである。それこそが、われわれの未来につながる歴史叙述ではないだろうか。本書は、そのようにしてあの戦争を現在につながる大きな流れへと接続し、「われわれ」の物語を創出するための試みである。」 −−「はじめに」より【本書の構成】はじめに第一章 あの戦争はいつはじまったのか−−幕末までさかのぼるべき?第二章 日本はどこで間違ったのか−−原因は「米英」か「護憲」か第三章 日本に正義はなかったのか−−八紘一宇を読み替える第四章 現在の「大東亜」は日本をどう見るのか−−忘れられた「東条外交」をたどる第五章 あの戦争はいつ「終わる」のか−−小さく否定し大きく肯定するおわりに【本書の内容】●日中戦争を「支那事変」と呼んだ背景●「ペリーこそ戦犯」と主張した石原莞爾●「アジア・太平洋戦争」か、それとも「大東亜戦争」か●米英との「協調外交」は可能だったのか●近衛文麿の「知られざる慧眼」●東条英機による「史上初の外遊」●「パレンバン奇襲作戦」の真実●南京大虐殺記念館の「意外な実態」 ……ほか

著者紹介

辻田 真佐憲 (ツジタ マサノリ)  
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)