失踪願望。 コロナふらふら格闘編
集英社文庫 し11−62
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2025年9月 |
ISBNコード |
978-4-08-744815-3
(4-08-744815-0) |
税込価格 | 770円 |
頁数・縦 | 307P 16cm |
商品内容
要旨 |
新型コロナウイルスに感染。その後遺症、進む老い、逆に進まない原稿と、もろもろに悩まされる日々。80歳を前に、募る一方の「失踪」への願望。日記形式で綴られる、サイアク、しかしときどきサイコウな、ある一年の記録。いずれも6歳上の、実兄、会社員時代の上司、先輩作家らとの思い出「三人の兄たち」、壮絶な闘病の顛末「新型コロナ感染記」も収録。作家生活45周年を突破したシーナの現在地。 |
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目次 |
失踪願望。(カニカマ、骨折、コルセット 二〇二一年四月と五月 |
出版社・メーカーコメント
デビュー45周年を迎え、待望の文庫化!シーナ、78歳。よろよろと生還す。後遺症、進む老い、進まない原稿、募る一方の失踪願望……サイアクときどきサイコウの、ある1年の記録。新型コロナ感染後、生死をさまよい退院するも、しつこい後遺症に悩まされる日々。旅には出られず、友と生ビールは遠く、自らと向き合えば今までと何かが違う−−。若き頃から抱える“失踪への衝動”を携えてシーナが放つ、パンデミック下の1年の記録。〈WEB−MAGAZINE集英社 学芸の森〉で好評連載中の「失踪願望。」、2021年4月〜2022年6月の日記に加え、壮絶書き下ろし「新型コロナ感染記」、盟友・野田知佑氏ら、自らの人生に大きな影響を与えた男たちへ捧ぐ「三人の兄たち」の2編を収録。「自分の日記なのに興味深い……浦島太郎的な気分である」【日記の見出しより】カニカマ、骨折、コルセット 海苔弁、コロナ、Xデー 禁酒、漂流、金メダル 相棒、オアシス、後遺症 返納、お帰り、おとなり座 衆愚、減薬、初投票 講演、ブンガク、紅葉狩り 族長、満月、ガイコツテレビ 夫婦、胃カメラ、あすなろ忌 冬ウツ、貧困、ウクライナ SF、寅さん、失踪名人 通院、タケノコ、春の海 東北、賢治、初シュジュツ アオムシ、生還、誕生日【著者プロフィール】椎名誠(しいな まこと)1944年、東京生まれ、千葉育ち。1979年『さらば国分寺書店のオババ』刊行。89年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞を受賞。『岳物語』『大きな約束』『家族のあしあと』等の私小説、『武装島田倉庫』『水域』等のSF小説、『わしらはあやしい探検隊』を原点とする釣りキャンプ焚き火エッセイ、『出てこい海のオバケたち』等の写真エッセイまで著書多数。ジャンル無用の執筆生活を続けている。