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現代中国という問い 辛亥革命から「中国の夢」まで

出版社名 晃洋書房
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-7710-3991-9
4-7710-3991-7
税込価格 7,040円
頁数・縦 391,9P 20cm

商品内容

要旨

既成秩序に「乱」をもって対抗し、人民を「王者仁政」の桎梏から解放したはずの中国。文化大革命を「天下大乱」と否定する一方で、こと政治秩序に関しては「王者仁政の治」への先祖帰りすら感じさせるなど、乱反射のごとき相貌を見せる中国。長期的視野から現代中国の位置を問い直すとともに、巨大で複雑なこの国家を観察するための視点を提示する。

目次

第1部 一強体制のなかの権力(習近平時代の中国政治―民主・集権・官僚制
新型コロナウィルスと中国
一強体制を哲学する―カフカと魯迅
一九四九年の選択―知識人と中国革命)
第2部 辛亥革命の内と外(辛亥革命の歴史的位置―中国史の「北」と「南」
岡倉天心の中国南北異同論
韓国併合と辛亥革命―張謇をてがかりに
清室優待条件から見た中華民国初期の憲政体制)
第3部 伝統のなかの革命(アジアからの問題提起―中国医学をめぐって
中国マルクス主義と伝統文化―政統・親統・道統
康有為の大同世界)
第4部 ロシア、アメリカ、そしてアジア(非対称な隣国―近代中国とロシア
近現代中国における「反米」と「親米」―対立と競存の構造
孫文以後の大アジア主義
強兵なき富国?―近現代東アジアにおける四つの「戦後」)

著者紹介

村田 雄二郎 (ムラタ ユウジロウ)  
1957年東京生まれ。同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授、東京大学名誉教授。専攻は中国近現代史、日中関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)