インターセックス
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2008年8月 |
ISBNコード |
978-4-08-775386-8
(4-08-775386-7) |
税込価格 | 2,090円 |
頁数・縦 | 460P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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男でも女でもなく、一人の人間として
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おすすめ度
- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
題名の“インターセックス”とは、両性具有と呼ばれ、染色体があいまいで男女の一方に分類できない人の事を言う。染色体の違いにより様々な症例があり、広く見れば100人に1人の頻度で生まれてきているのだ。主人公の医師・秋野翔子は、そんな患者達に男・女と決めるのではなく、一人の人間として生きていく方法を優しく話す。殺人事件も絡むストーリーだが、やはり様々な患者達がメインと言えるだろう。多くの事例が紹介されるが、それは生まれてすぐにわかった場合だけでなく、思春期や20歳を過ぎてからわかった例も。繰り返される手術、隠そうとする家族。自分は一体何なのか‥と悩み苦しむ患者達。とにかく中身の濃い、重厚な作品だ。(著者の過去の作品『エンブリオ』は、ここに出て来る殺人事件が語られている。)
(2008年9月29日)
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商品内容
要旨 |
生殖と移植では「神の手を持つ名医」と評判の岸川卓也院長が率いる、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院。泌尿婦人科医の秋野翔子は岸川に請われてこの病院に勤務することになった。そこでは性同一性障害やインターセックスの患者たちへの性転換手術やさまざまな治療が行われていた。翔子は「人は男女である前に人間だ」と主張し、人知れず悩み、絶望の淵にいた患者達のために奔走する。やがて翔子は、彼女に理解を示す岸川の周辺に不可解な変死が続いていることに気づく…。神が創り出した少数派の人間たちの魂の叫び、身体と魂の尊厳。医学の錯誤を見据える世界初テーマに挑む、衝撃と感動のサスペンス大作。 |
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出版社 商品紹介 |
インターセックス(男女どちらでもない性器官をもっていること)の人々の魂の叫び。医療の錯誤と人間の尊厳を問う書き下ろし長編。 |
出版社・メーカーコメント
性の尊厳を巡る書き下ろし医学サスペンス「ひとは男女である前に人間だ」。インターセックス(男女どちらでもない性器官をもっていること)の人々の魂の叫び。高度医療の聖地のような病院を舞台に、医療の錯誤と人間の尊厳を問う書き下ろし長編。