• 本

認識と関心

出版社名 未來社
出版年月 1981年3月
ISBNコード 978-4-624-01055-3
4-624-01055-8
税込価格 6,380円
頁数・縦 442,3P 22cm

商品内容

要旨

本書では、認識と関心との連関を体系的に分析することにねらいをおいて、現代実証主義の前史の再構成を、歴史を辿っている。認識理論が解体し、そのあとに科学理論が代わって残されていく過程を追った。一つの例証として、精神分析学が重要な位置を占めている。

目次

第1章 認識批判の危機(ヘーゲルのカント批判―認識理論の徹底化あるいは止揚
ヘーゲルに対するマルクスのメタ批判―社会的労働による綜合
社会理論としての認識理論の考案)
第2章 実証主義、プラグマティズム、歴史主義(コントとマッハ―古い実証主義の志向
チャールズ・サンダース・パースの研究論理学―言語論理学的に復活される普遍実在論のアポリア
自然科学の自己反省―プラグマティズム的意味批判
ディルタイの表現理解の理論―自我の同一性と言語によるコミュニケーション
精神科学の自己反省―歴史主義的意味批判)
第3章 認識と関心の統一としての批判(理性と関心―カントとフィヒテへの回顧
科学としての自己反省―フロイトの精神分析学的意味批判
メタ心理学の科学主義的自己誤解―一般的解釈の論理について
精神分析学と社会理論―ニーチェによる認識関心の縮小)
付 カール=オットー・アーペル「解放としての科学か」

出版社・メーカーコメント

現代の代表的思想家ハーバーマスの中期の主著の一つ。哲学的・社会的認識と人間の関心の相関をカント、ヘーゲル、マルクスを批判しつつ社会理論として哲学的に体系づけた大著。