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過激な隠遁 高島野十郎評伝

出版社名 求竜堂
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-7630-0818-3
4-7630-0818-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 301P 図版18枚 20cm

商品内容

要旨

著者・川崎浹は60年代学生運動のバイブルとなった『テロリスト群像』を翻訳した日本を代表するロシア文学研究者。24歳の著者が64歳の野十郎と運命的な出会いを果たし、年齢差を超越して思想、人生、芸術を熱く語りあった20年の歳月。「この世にあらざる写実」を描き続ける無名の老画家が「隠遁」を貫くために闘う姿は、「自称アナキスト(当時)」の著者をも瞠目させた。本書は、俗世で魂の修行に行きた野十郎の真実の肉声を伝えるものであり、その声は現代に生きる我々に大きな示唆を与えてくれる。

目次

第1章 一枚の絵の発見
第2章 画家との出遇いと交流
第3章 帝大学生時代から戦後まで
第4章 高島さんの言行録
第5章 増尾のアトリエで
第6章 個展の会場にて
第7章 『小説なりゆくなれのはて』
第8章 晩年 柏のアトリエ
第9章 “蝋燭”と“月”

著者紹介

川崎 浹 (カワサキ トオル)  
1930年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学名誉教授。ドストエフスキイの研究、ロープシン『蒼ざめた馬』、サヴィンコフ『テロリスト群像』などの翻訳を手がける。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)