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微生物生態学への招待 森をめぐるミクロな世界

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-87698-597-5
4-87698-597-9
税込価格 4,180円
頁数・縦 353P 21cm

商品内容

要旨

植物を内から外から巧みに利用する、したたかな森の掃除屋。昆虫に乗って旅をし、時には大きな木をも枯らす森の殺し屋。ダーウィンがミミズに着目して土の中の生態学を切り拓いたように、菌類や線虫などなかなか見ることが難しい微小な生き物たちに焦点を当て、かれらが大きな動物や植物など「目立つ」生物に負けないくらい大切な役割を担っていることを明らかにする。森を舞台にした生き物たちの関わり合い、それをつなぐロープそのものともいえる微小生物たちのおりなすミクロな世界を濃密に描き出す。

目次

第1部 森の菌類―微小な菌の見逃せない生態(マツ針葉の内生菌―見えざる共生者
ともに旅する樹木とキノコ―ゴヨウマツとともに生きるベニハナイグチの自然史 ほか)
第2部 線虫たち―小さくても個性派です(昆虫嗜好性線虫の生活―進化も生態も媒介昆虫が決めている?
キノコと昆虫を利用する線虫たち ほか)
第3部 マツ枯れ―生き物たちのややこしい関係(敵か味方か相棒か―マツノザイセンチュウ‐菌‐カミキリムシ間相互作用
環境激変―マツが枯れるとマツノザイセンチュウを取り巻く生物相も大騒動 ほか)
第4部 ナラ枯れ―病気を森にまき散らす昆虫(探索は闇雲じゃなく精確に―微小な昆虫による宿主木の探し方
親子二世代の連係プレー―木屑が語る坑道の中の社会的な生活 ほか)

出版社
商品紹介

菌類や線虫などの微生物は昆虫や植物など他の生きものたちといかに出会い,いかに共生関係を維持しているのか?

著者紹介

二井 一禎 (フタイ カズヨシ)  
京都大学大学院農学研究科
竹内 祐子 (タケウチ ユウコ)  
京都大学大学院農学研究科
山崎 理正 (ヤマサキ ミチマサ)  
京都大学大学院農学研究科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)